無駄な肉弾戦よりアイテムに頼るのが吉!
ボス戦を武器で乗り切ろうとすると難しいが、アイテムを駆使すると拍子抜けするほど簡単なことも。 |
ステージ上に隠れている「マンドラゴラ」を探し出して、マジックポーションと調合することでダメージを半減したり、敵に攻撃するアイテムを入手することができる。
ステージが始まると戦闘、種植え、刈り取り、調合とやることが非常に多い。
それでありながら戦闘行動にはそれほどの技術は求められない。
敵を倒せば即成長するという単純な作品ではないため、かなり能動的に行動していく必要がある。
ここがこのゲームの大きなポイントで、アクション重視な作品というよりは、上手にアイテムをやりくりして凌いでいくタイプのゲームだと思えるのである。
ゲーム開始時にはアイテムを所持できる数が制限されているため(アイテムを8つもてる鞄を2つもっている)、限られた所持数の中で種やアイテムをやりくりするという難しさがある。そこがまた楽しいわけだが。
万人ウケとはいかないが、かなりの良作!
見た目はかわいらしいのに、内容は意外に硬派! |
それは戦闘シーンの難易度だけではなく、あらゆる要素を能動的に実践しなければならない点が原因ではないかと感じた。
武器を成長させるため、敵を倒してフォゾンを吸収する。
体力を成長させるため、種を植えて敵を倒しフォゾンを吸収させて実を刈り取り食事をする。
調合に必要なアイテムを集めて調合しボス戦に備える。
少なくともこれらをバランスよくこなす必要がある。
いったんこれらの作業に慣れると、様々な実や多彩なアイテムを使いこなすのは決して苦痛ではなくなる。
それどころか、アクションが苦手でもアイテム次第でどうにでもなってしまうゲームバランスだということに気がつくだろう。
グラフィックの繊細さは普段ゲームで遊ばない層にもお勧めしたい魅力的なものだが、ゲーム内容は骨太なため、結局はゲーム慣れしたユーザーでないと難しいかもしれない。そこに歯がゆさを感じる。
作品にじっくりと向き合うことができれば、ドラマティックな展開とさまざまなアイディアにあふれたゲーム内容に満足できるだろう。願わくば、かわいらしい見た目とのギャップで投げ出さないで欲しい。ちゃんとゲーム内容を理解して遊べばそれほど難しいゲームではない。
なにより、そこにはとてつもなく美しい世界とドラマティックな物語が待っている。
オーディンスフィア メーカー:アトラス ジャンル:RPG 発売中 \7,329 [税込]
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