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PS3を買わない、これだけの理由(4ページ目)

PS3が売れていないのって何故?価格が高いから?遊びたいゲームがない?ガイドがその一つ一つを大検証!

山道 健介

執筆者:山道 健介

プレイステーションガイド

正直、グラフィックが凄くても…。

 
大容量、セキュリティーが強固なBlu-rayDisc。
×Blu-rayDiscドライブが不要

PS3にBlu-rayが必要か、というアンケートにおいて、実に6割を超える読者が「不必要」と答えている。
『PS3にBlu-rayって必要?』という記事で僕は高価なBlu-rayDiscを搭載することの是非を問うたが、僕はこのBlu-rayDisc、PS3には不可欠なものと考えている。詳しくは時機を見て記事にするのでそちらの公開を待って欲しい。

技術的に成熟してずいぶん使いこなされているDVDだが、PS2発売当初はこのDVDに対する疑問の声も多かった。
PSではCD-ROMでの供給で十分だったし、この時点でもDVDの搭載は早すぎると言われていたのである。現にPS2発売当初はほとんどがCD-ROMによる供給だった。

僕は今回のBlu-rayDisc搭載も長い目で見る必要があると考えている。PS2ですでにDVD2枚組みのゲームなども発売されているし、HD画質になって情報量が増えれば要領の面でも不安が少ないに越したことはない。

 
PS3の最大のライバルはWiiでもXbox360でもなく、PS2と言える
×PS3ではないといけない部分が無い
×当面は様子見を続けるつもり

Wiiのタイトルは多くが特徴的なコントローラを生かしたものになっていて「Wiiじゃないとプレイできない」というのが大きな強みになっている。しかし、PS3においてはXbox360などのスペックで実現可能なものが多く、今後多くのメーカーがマルチプラットフォーム展開をするであろうことを予想すると「PS3じゃなくてもいい」という状況になり得る。

スーパーファミコン最盛期の頃スーパーファミコンで発売されたタイトルの続編が、次々とPSで発売された。
CDメディアによる大容量化はゲームにリッチなマルチメディア要素をもたらし、PS2ではDVD対応によるさらなる大容量化と、飛躍的に向上したグラフィック能力で革新的ともいえる進化を果たした。
その時点で世界のソフトベンダーは開発をPS2に絞り、ゲーム機としての優位は非常に強固なものとなった。

しかしPS2の段階では「必要に迫られて」というイメージのあったグラフィック能力と大容量も、PS3ではオーバースペックであるというイメージがぬぐえず、市場ではPS2の優位がWii、DSにシフトしている。
時代はリッチコンテンツではなくカジュアルコンテンツを選んだのである…という分析は時期尚早だろうか。

大胆に進化したと思われたPS3も、結局は「方向キーとボタン」で遊ぶというファミコン以来のシキタリを踏襲したものだとも言えるわけだが、同時に「方向キーとボタン」から脱却した任天堂系ハードの弱点もそこにある。
人気作の続編などを次世代機らしい豪華な映像で楽しみたい、という一般的な要求を満たすにはややグラフィック性能が足りず、逆に「方向キーとボタン」を使用したゲームが作りにくいという点である。

成熟したゲーマーの全員がコントローラーを振り回して遊びたいわけではないのではないか、と僕は思う。
従来の方程式に則ったゲーム機を選ぶなら、PS3は魅力的な選択肢となるはずである。

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