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PS3の『Home』は『Second Life』的?(3ページ目)

『Second Life』的と言われる、PS3の新サービス『Home』。『Home』は何が出来て何が出来ないのか、どのようなサービスなのかを大考察!

山道 健介

執筆者:山道 健介

プレイステーションガイド

結局『Home』はなんなのよ!?

 
『Home』が盛り上がるためには、サービス自体でユーザーを牽引してコミュニティーを形成し、さらに次のユーザーを呼び込むと言うサイクルが必要。『Home』にそれが可能なのかどうかが成功の分かれ目です。
僕はPS3発表当初から、PS3はWeb2.0的要素に欠けるゲーム機だなぁ、と思っていました。

Web 2.0とは 【ウェブ2.0】 - 意味・解説 : IT用語辞典 e-Words

Web2.0については定義づけが難しく、言及するにも少し躊躇しますが、著者の認識不足を恐れつつ言えば、サービスの製作者が作った「場」がユーザーによって利用されるうちに新たなコンテンツが生まれ、それ自体でエコシステムが形成されることだと言えます。

PS3における欠点として、メッセンジャーなどでユーザー同士のコミュニケーションが取れるソーシャルネットワーキングサービス的なツールや、ユーザーが自由に作品・プログラムを作成して発表できるCGM(Consumer Generated Media)的な側面が用意されていない「閉じた」ゲーム機だと思えたのです。

CGMとは 【Consumer Generated Media】 - 意味・解説 : IT用語辞典 e-Words

片やXbox360はXboxで培ったオンラインのノウハウを惜しげもなく投入したゲーム機と言えますし、Wiiはネットワークの対応もさることながら、どちらかと言えば「誰か友人の家に集まってみんなで楽しめるゲーム機」であると言う側面を強く感じます。
Miiで作成したアバターも大変親しみの持てるデザインで、まさに老若男女楽しめる優等生と言えるでしょう。

しかしPS3と言えば、ゲームの体験版がダウンロードできるなど、物足りない面は否めません。
…まぁそんな中でも『まいにちいっしょ』『グランツーリスモHDコンセプト』
『みんなのGOLF 5 体験版』などなど非常に遊べるものが多いのも特徴ですが。

そんな中、圧倒的なウィークポイントだったネットワーク、コミュニケーションと言った要素を一気に挽回するための必殺兵器が『Home』である、と言うわけです。

PS3の「Home」とセカンドライフはなぜ違うか・GDC07報告【コラム】?デジタル家電&エンタメ-最新ニュース:IT-PLUS

後藤弘茂のWeekly海外ニュース:欧州で登場した“低コスト版”PS3の正体

さて、この新サービスはユーザーに受け入れられるのでしょうか?
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