せっかくだからBlu-rayも観てみよう!

 
残念ながら、パッケージはあまり高級感を感じません。DVDより割高の価格設定になっていると思うので、パッケージにも凝って欲しかったところ。
PS3はゲーム機としてだけでなく、Blu-ray Disc(以下BD)プレーヤーの普及機としても大きな期待を寄せられています。
現実的に現状購入できる最安値のBDプレイヤーであり、環境が許せば少ない投資金額でハイビジョン映像を楽しむことが出来ます。

普段レンタルDVDを愛用している僕としては、パッケージ購入と言うのはある程度敷居が高いわけですが、BDで『イノセンス』が発売されているとあっては買わないわけにはいきません。
『イノセンス』は『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』の続編に当たる劇場作品。押井守監督による、極度にネットワーク化され、義体化と呼ばれる身体の一部をサイボーグ化する技術が普及した世界でのSF作品です。
以前『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』のゲームと共に『イノセンス』にも触れたことがあるので、是非併せてチェックしてみてください。

■関連ガイド記事:アニメ原作のゲームが熱い! 攻殻機動隊

■関連ガイド記事:イノセンス公開記念 イノセンスと攻殻機動隊 SAC

攻殻機動隊 - Wikipedia

もう一つの次世代DVD規格、HD DVDとの対立も激化してきている現状、「どちらのプレーヤーを購入すればいいのか」を悩んでしまいそうですが、とりあえずPS3がどこまで快適なBD再生環境を提供してくれるかを見てみましょう。

情報量がまったく違う!

 
今回同時に再生してみたDVD版『イノセンス』。音声がDTS収録されているのでこちらを購入しましたが、BD版はそれよりビットレートが高いDTS音声を収録しています。
『イノセンス』はDVD版リミテッドエディションを所持しているので、同時再生して切り替えながら視聴してみました。どちらもテレビとD4接続しています。BD版『イノセンス』は1080pで収録されているので、本来の画質には及ばないことをご了承ください(D4では1080iでの再生となります)。

BDをセットして程なく再生可能に。新規格立ち上げ直後に発売されたプレーヤーとは思えないほどの高速な動作です。

さて、もともとDVD版を視聴したときの僕の印象は「ハイビジョン並に精細感のある高画質アニメーション」である、と言ったものでした。
しかしBD再生直後の精細さはレベルが違うものでした。
建物などの存在感が増し、人物などの表面の質感が見違えるほどにアップしています。DVD版と比較するまでもなく、奥行きとリアリティーが格段に違うのがわかります。

導入部に続いてオープニングでガイノイド(ロボット)製造シーンが始まるのですが、その美しさは筆舌に尽くしがたいものがあります。
単に情報量が増えたと言うだけでなく、フィルムっぽさを出すためにかけられたノイズの空気感などもしっかりと描き出し、「このために撮り直したんじゃないか?」と思ってしまうほどの映像の説得力を感じました。

PS3はセレクトボタンを押すとビットレートが確認できますが、どのシーンでもほぼ35Mbps~40Mbps出ており、戦闘シーンなど動きの激しい部分でもブロックノイズはまったくありません。
試しに部分部分でDVDに切り替えてみたのですが、そのたびに思わず絶句するほどの画像の違いがありました。あれほど高画質だと思っていたDVDの画質が見るからに荒く感じてしまいます!

BD版に切り替えると、透明なシートを何枚か剥ぎ取ったかのようなクッキリさ。色調も深く動きも滑らかで、特に中盤にあるパレードシーンでは紙吹雪、建物、移動する山車(?)、群集と一つの画面の中にこれでもかと情報が詰め込まれていますが、それぞれがまったく破綻もなく綺麗に判別できるのは圧巻。
間違いなく現在体感できる最高レベルの映像だと実感できました。

野良犬の塒: 『イノセンス』Blu-ray版の映像

次ページでは劇場版で話題になった、「ガイノイドの目に何か映っている!?」