■プレステファミリー初の携帯端末、その実力は? |
プレイステーションポータブルと呼ばれるだけあって、基本設計はプレイステーション+アルファとなりそうです。ただしその+アルファの部分はかなり贅沢な作りになりそう。それでは、発表されている仕様からPSPの実力を予想してみましょう。 ○メディアはソニー独自のUMD(Universal Media Disc)。 携帯端末でディスクを扱うというのは、非常に稀なことです。ゲームボーイなどのROMを採用しているゲーム機と比べて消費電力が大きく、省スペースも難しいからです。それでもディスクメディアを採用したからには、PSPはただのゲーム機ではないと言えそうです。それはこれから説明する他の機能からも推察することが出来ます。 ちなみにUMDはCDの半分程度のサイズで、1.8GBのデータ(CD2枚~3枚程度の容量)が記録可能。この容量なら、MPEG4の動画が5~6時間は入りそうです。MPEG4については後述します! 追記(8/4):DVD画質で2時間、CSデジタル画質で4時間と発表されました。詳しくは補足記事を参照。 ○480×272ドット(16:9)のTFT液晶を搭載。バックライト搭載。 最近発売されたゲームボーイアドバンスSPがフロントライトを搭載して話題になりました。ライトがあるとないとでは大違いなんですが、消費電力が大きくなるため搭載しないゲーム機が多かったのが事実です。やはり遊ぶ場所を選ばないという意味で、バックライトは必要だと思います。 また、液晶サイズが16:9のワイドサイズなのも注目ですね。これは現行のワイドテレビと同じ比率で、多くのDVDソフトが採用している画面サイズでもあります。 プレイステーション2でもワイド画面に対応したゲームはあります。ですが、ハードウェア的にワイド画面専用というのは初めて。DVDを意識したとも考えられます。 ○専用プロセッサは3D描写機能だけでなく、曲面的なポリゴンを描写できるNURBS技術に対応。 NURBSは少ないポリゴンで曲面を描写する技術です。この技術を利用することで、複雑な曲面でも少ないデータ量で表現することが可能になります。 PSPはUMDというディスクを使うわけですから容量に気を使う必要はあまりないと思うのですが、この技術でデータの転送量を減らすことによって省電力が期待できます。また、今では物足りなさを感じるプレイステーションの画像能力でも、NURBSを利用することによってより美麗に表現されることでしょう。 |