■まるで映画みたいだ! |
さて、操作を大体把握したところで本編の開始である。宇宙ステーションホテルのオープニングパーティーにフィアンセと出席したあなた。だが、パーティーの途中でホテルはエイリアンの襲撃を受け、あなたは気を失ってしまう。目が覚めた場所はモニタールーム。 モニタールームに閉じ込められて出られないあなたにコンタクトを取るリオ。主人公はモニターからの映像で状況を把握し、リオに指示を出す。フィアンセを助け出すのも脱出するのもリオに託すしかないが、彼女自身にも謎が。 こんな感じのオープニングで、パニック映画のような状況設定が秀逸で物語に引きこまれてしまう。映画好きの僕はこの設定ですでにやられてしまった。それでは実際のゲーム内容はというと? リオは基本的にユーザーの指示を待っている。ユーザーは調べてほしいものを指示したり移動させたりする。内容としては普通のアドベンチャーゲームなのだが、「声で命令する」というプロセスを加えるだけでプレイ感覚は激変する。また、ユーザーはモニタールームのコンピュータでドアのロックを解除したりといったことも可能になる。この操作により、よりユーザーと主人公との一体感が強まる。 |
■操作性とかはどうなんでしょう |
ゲームを開始してしばらくは「どう指示をしていいか」が良くわからなくて悩むこともあった。しかし、かなり横着な指示でも認識してくれるのには驚いた。 「四角い箱」 「緑色のビン」 などと指示しても「これのことかなぁ」と言って理解してくれる。「洗面台の下を見て」という指示で「洗面台…?」といぶかしみながら調べてくれたのにはなんだか感動してしまった。 肝心の音声認識の精度だが、正直「誤認識もそれなりにある」と言えよう。僕の発音が悪いのかどうかは不明だが、たまに指示とぜんぜん違う行動を取ったりする。 「ソファを見て」 「出口ね」 「…待って」 「はい」 「リビングに行って」 「出口ね」 「…待って」 「はい」 この時は「そんなに出たいんか!」と思ってしまった。 しかし、そんなことより「思った以上にコミュニケーションが取れる」ということのほうが大事である。ゲームを進めるごとにこのシステムに慣れ、夢中になってしまった。 戦闘シーンはややせせこましい。複数の敵の弱点を探しながら続けざまに指示を出さなければならず、慣れるまでは慌てて混乱してしまった。 ちなみに戦闘時は三つまで続けて指示が出せる。「避けて撃ってリロード」など。続けて指示したほうが動きがスムーズなので、この辺が攻略のキモになりそうである。ちなみに妻に戦闘させると 「撃って撃って、えっと、あ、ごめん」 「背中撃ってリロー…痛ッ!この!」 とかなんだかわけのわからないことになっていた。 コツを少しお話しすると「命令は三つ続けて」「リロード、回復は三つめに命令」「敵とは常に距離を置いて」「囲まれないように移動しながら攻撃」。これを念頭において戦えば序盤は楽勝(?)である! |