ゲームかどうかという問題


ゲームを始める前に、クーラーを切ってみるのも面白いアプローチです。このゲームはほとんどBGMというものがなく、ゲーム中は虫の鳴き声や波の音などしか聞こえません。この状態でクーラーを切ると本当に「暑苦しい」というほかない状況で、ある意味夏を満喫できます。蚊取り線香の匂いなども夏を体感するのにいいかもしれません。特にオススメしませんが。

BGMがない、というのがなかなか吹っ切れている感じがして好感が持てます。ゲームを進めても「ゲーム」というか「夏休みシミュレーター」というか、その辺のバランスが微妙です。



正直なところ、ゲームとしてみると『ぼくのなつやすみ2』はやや淡々としていてとっつきが悪い部分があります。ゲームを進める指針はあるのですが、基本的には何をしていてもOK。一日魚釣りをしていても、巣潜りに情熱を注いでもいいわけです。

つまり、夏休みの過ごし方はプレイヤーの手に委ねられているということです。


これは夏休みシミュレーターなんです


魚釣りや昆虫採集は反射神経を必要としないので、普段ゲームをしない人でも簡単に楽しむことができるでしょう。「ボク」は町の中を探検しながら、魚釣りや昆虫採集をしたり、気のいい近所の人々と話をしたりして過ごします。

ゲームというよりは「夏休みシミュレーター」と考えた方がしっくり来るんですね。自分の思い出と照らし合わせたり、自分が体験できなかった夏休みを経験したり。あるいはお父さんが息子に「お父さんの子供のころはこうやってクワガタを捕まえたもんだ」なんて教えてあげるのも面白いでしょう。

逆に息子からお父さんに、オオクワガタが一匹5000円~10000円などで売られていることを教えてあげると驚くかもしれません。


ホントに良くできてるんですケド


僕も夏休みを親戚の家で過ごし、ちょうど「ボク」のような生活をした経験があります。

規則正しく朝食を取り、晩御飯ももちろん家族全員揃ってから。ザリガニ釣りを教えてもらったり、ちょっとしたところを探検してみたり。そこは時間の流れがゆるやかで、大人たちがおおらかだったように思います。『ぼくのなつやすみ2』では、そんな思い出を振り返ることができました。

僕が面白いと思ったのは、周りの大人たちが子供である「ボク」に対して結構立ち入った話までしてしまうということです。自分は子供として夏休みを満喫したいのに、周りは聞いていないような事情まで話してしまいます。

このゲームは「夏休みのある小学生に戻りたい」という欲求をかなえてくれる素敵なソフトです。ですが、「ボク」の生活は意外とハードです。ひとつのことに打ち込んだり、大人の事情を垣間見たり。いけるところはたくさんありますし、時間の使い方は自分次第。

ひとつ言えることは、子供だって子供なりに精一杯で、毎日が大変なんだということです。このゲームはそんなことを教えてくれているのかもしれません。


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