「圧倒的ボリューム」…東京ゲームショウ2001秋を一言で表現するとこんな感じでしょうか。各社そろって看板タイトルを大放出、いよいよPS2に大作の波が押し寄せてきているという印象を強烈に与えました。
そして今年はXbox陣営の強力なアピール、来年から東京ゲームショウが年一回になる事が明らかにされるなど、PS以外の部分でも話題性の多いショウだったとも言えると思います。
ゲームチャネルをあげての東京ゲームショウ特集、プレイステーションサイトからは“東京ゲームショウが占うゲームの未来!”ということで東京ゲームショウを総括させて頂きます。記事の最後にはプレゼント情報もありますよ!
■大作ソフトの続編などが豊作だったPS
今年の東京ゲームショウはなんと言ってもXboxの話題性に拠るところが大きかったと言えるでしょう。
そんな中、我らがPS陣営ももちろん負けておりません。カプコン、コナミ、SCEIなどがPS2の強力なタイトルを多数公開して数でも質でも圧倒していました。『鬼武者2』『マキシモ』『メタルギア ソリッド2』『ポポロクロイス物語3』『トロと休日』『ARMORED CORE 3』などなど。
プレイアブルな状態での出展も多く、各社が東京ゲームショウに寄せる期待の大きさがわかります。
PS2での続編とあって各社グラフィック面を大幅にパワーアップして差別化を強調していました。特に平面マップから3Dに進化した『ポポロクロイス物語3』や『魔界村』の進化版とも言われる『マキシモ』のクオリティーは単なる進化以上のものを感じさせ、従来の世界観を一新するほどのインパクトがありました。
別の言い方をすれば「プラットフォームがPS2になったために劇的な変化を余儀なくされたという事でもあるでしょう。
ハード性能が上がった以上、そのままの映像ではユーザーに見放されてしまう。かといって古いプラットフォームでの発売はそのタイトル自体を旧作の中に埋もれさせてしまう可能性もある。
もちろん新たなハードで革新的な映像を得るためには膨大な開発費がかかるわけで、そこには大作タイトルのジレンマがあるように思います。
■続編以外の新作タイトルは…?
夜明けのマリ子』のように従来にないタイプのゲームも見られました。マイクデバイスを使用して演技をするというこのゲーム。PS2の能力を新たな方向に向けようという意欲が垣間見れるタイトルです。
他にも大量に映像が公開された『ICO』はどこか懐かしいストーリー展開、思わず画面に吸い込まれるような“現実を超えた”美しいグラフィックなどPS2のハードをフルに使って魅力的な世界を構築した作品ですし、『ラクガキ王国』は自分の書いたイラストがそのままの姿でキャラクターとして登場するという一風変わった作品です。
■期待はずれ(?)プレイオンライン
おそらくはそれ目当てで会場を訪れた人も大勢いると思われる『FF11』のゲーム画面ですが、これは大々的に公開されたわけではなくフェイスマウントディスプレイで見るのみと、少し消化不良気味。
スクウェアはキングダムハーツのPRに注力していたようです。『FF7』、『FF8』、『FF10』でおなじみ野村哲也氏デザインのキャラクターがディズニーを舞台に活躍するこのゲーム、グーフィーやドナルドとパーティーを組むRPGで『FF10』のティーダやワッカ、ユウナなども登場するとあって相当力をいれているようでした。
個人的にはディズニーと野村キャラがなんとも食い合わせ悪そうで全然期待していないんですが、マリオRPGを成功させた事のあるスクウェアなので出来の方は心配ないでしょう。
さて、今回の東京ゲームショウの目玉といえばXbox。過去最大のブースを利用したXboxブースの様子はというと…?