木場界隈を歩いてみる
先ほど通り過ぎた洲崎橋跡の公園を抜ける |
隣の駅、門前仲町まで歩こうかということになった。このあたりにくわしい、鈴木くんが案内してくれるそうだ。
もともと練馬出身の彼は社会人になるということで、ひとり暮らしを始めたのだそうだ。
「どこの町に住んでもいいわけじゃないですか。で、やはり下町にあこがれて、ここでひとり暮らしをすることにしたんですよ」
と言う。おもしろいなぁと思う。東京生まれで東京育ちの男性というのは、社会人になったきっかけで家を出る人が多い。ひとり暮らしをするときにどの町を選ぶのかという基準について、たいていは職場へのアクセスだろうが、それでもその人の趣向というものが出てくる。
たとえば神楽坂が職場の鈴木くんだが、東西線でもアクセスを考えれば、木場もいいが、逆の高田馬場や中野方面でもいいはずなのにそちらは選択しないのである。
日本一のイトーヨーカドー
これが日本一のイトーヨーカドー。そして店内を案内してくれる鈴木くん(下)。 |
木場で鈴木くんが案内してくれたのは、深川ギャザリアの中にあるイトーヨーカドーだ。
深川ギャザリアというのは、オフィスや店舗の入った複合施設。いまは再開発であちらこちらにこういった施設ができている。その木場ヴァージョンである。
で、ここのイトーヨーカドーが日本一なのだそうだ。最初は何が日本一なのかわからなかった。売り場面積なのか、お客さんの数なのか、それとも売り上げなのか…。で、いちばん最後の売り上げなのだと言うことが鈴木くんの話をきいていてわかった。
その秘密は、1980円という高級寿司パックがあるんですよ、そう言いながら鈴木くんは売り場へどんどん入っていく。僕にそのパックを見せたいらしい。あれ、おかしいですね、きょうはないみたいで…、いつもここにあるんですけどねぇ、と鈴木くん。
ちなみにこのイトーヨーカドーは近所に住む鈴木くんも愛用しているのだそうだ。
そして他にも教えてくれたグルメスポットがいくつかあった。
酒を飲まないという鈴木くんだが、居酒屋情報もよく知っている。
食の情報が彼の頭の中には満載のようだ。
そして、門前仲町駅へ
駅前の鈴木くん。このあと駅のホームで打ち合わせをした。 |
「あ、ここですよ、僕の家は」
と指さした先はなかなかオシャレなマンションである。
で、ラーメンことを話すうちに鈴木くんはラーメン二郎好きだということがわかった。そうか、ジロリアンだったのか。「ラーメン二郎」系列のお店を愛する人をジロリアンというが、この鈴木くんもそうであった。
僕はこのところ神保町によく行くが、そこに「ラーメン二郎」があって、必ず行列となっている。そして、並んでいるのはたいていの場合20~30代の男性である。女性を見かけるのはマレである。
だったら、今度はぜひジロリアン散歩をお願いしたい。そう鈴木くんに言うと、ぜひぜひということになった。
そして気がついたらあっという間に門前仲町駅である。
僕たちは改札を抜け、ホームのベンチで打ち合わせをした。
それにしても楽しみが増えた。次はジロリアン散歩である!
【関連サイト】
麺屋 吉左右(めんや きっそう)[食べログ.com]