そうだ木場の「麺屋 吉左右(きっそう)」へ行こう

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知り合いの編集者、鈴木良くん、29歳。
散歩というのは計画していく場合と突発的に始まることがある。
今回の散歩は突発的であった。
知りあいの編集者である鈴木良くんから仕事の打ち合わせをしようという電話があった。彼と打ち合わせをするときはおいしいものを食べながらということになっている。この鈴木くんはとても食いしん坊で、おいしいところをたくさん知っている人だ。
今回もどこかでご飯を食べながら打ち合わせをしようということになったが、どこにしようか。
僕は木場にある「麺屋 吉左右(きっそう)」に行きたいと言った。けっこうネットでも話題の自家製麺のラーメン店だ。
「あ、それ知っていますよ」
と鈴木くん。しかも、彼が住んでいる家の近所にあるそうだ。
「僕もまだ行ったことなくて、ちょうど行きたいと思っていたんですよ」
とのこと。しかし、会社があるのは神楽坂で、彼はやっと木場から出社したばかりである。またすぐに戻らせるのはなんだか気が引ける。そう言うと
「いいですよ、行きましょう」
と言う。さすがに食いしん坊、おいしいもののための行動力はすごい。
「それじゃ、木場駅の2番出口で待ち合わせましょう」
とくわしい集合場所を指摘してくれた。これは心強い。

「麺屋 吉左右(きっそう)」への行き方

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東京メトロ東西線「木場駅」2番出口から永代通りを東へ
木場駅の2番出口から地上にあがると、すでに鈴木くんは到着していた。永代通りを東へ、すなわち東陽町の方へ歩いていく。と、反対側にもうひとつ地下鉄の出口があった。
「あっちのほうが近いんじゃないの」
そう鈴木君に言うと、
「ええ、そうなんですけどね、こちら側に曲がるので」
との答え。なるほどねぇ。そのもうひとつの出口、たぶん1番出口の前を通り過ぎると「沢海橋」という橋があり、それを渡る。このあたりにはランチのお店がけっこうあって、それを利用するサラリーマンたちが道を歩いていた。時刻は12時半を少しまわったところ。

東陽三丁目の交差点を右へ

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洲崎橋跡という碑があった。(上)そこを過ぎると右側に行列発見!(下)
ちなみに鈴木くんは現在、29歳。前回、カレーの香りに誘われて神保町を歩くで、「キッチン南海」へ一緒に行ってくれた。歩きながらいろいろなお店の話を聞く。この人、本当にあちらこちらの店を食べ歩いているようだ。
洲崎橋跡という碑が建っている少し先、右方向を見ると、行列発見。マンションの1階である。
近づいてみると、おお! ここが「麺屋 吉左右(きっそう)」だ!
行列の人数は16人。時刻はちょうど12時40分。僕はこのところ<行列店における12時40分の法則>というのを唱えている。全回、2人のプロデューサーと散歩してときに説明したが一笑に付されたのだが、これは、行列ができる店というのは12時40分くらいになると行列がいちばん短くなるという説。たいていの人はそれは逆で、その時間がいちばん行列が長いんじゃないの、と言うのだが、そうみんながそう思っているからこそ、この時間帯には人が少なくなるのだ。
事前に調べた情報ではけっこう40人近く並ぶそうなので、やはり12時40分の法則が当たっているのかもしれない。

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