市ヶ谷橋を渡り、神楽河岸へ
外堀通りからJR線をのぞむ。すでに桜は散り始めている。 |
河岸というのは、荷揚場のことで、江戸各地でこの名前がついた場所がある。
鉄道や自動車などのなかったころの物資輸送の手段としては水上輸送がその多くを占めていた。
そして、昭和のころまでは、地名として「河岸」という名前が残っていたのだが、いまはその地名すらもなくなっている。
今回はそんな川沿いの地域を歩いてみたい。
「麺処くるり」の行列に並ぶ
これが「特製みそらぁめん」。900円 旨い! |
そこで、今回はこの行列に並んでみることにした。すでに僕の前には10くらいの人が並んでいる。
並びながら、携帯電話でいったいどんなお店なのかを検索してみた。
店の名前は「麺処くるり」。味噌ラーメンのお店らしい。
それにしても便利な時代になったものだ。ブログに投稿されている写真などを見ながら「特製みそらぁめん」にしようと決める。
で、これが実においしかった。
ドロッとしたスープは、濃いのかなと思って飲むと、たしかに濃厚なのだけれど、しょっぱくはない。これまで食べてきた味噌ラーメンとは明らかに違う。けっこう個性的な芳醇な味噌味なので飽きるかと思ったら、全部飲んだ。旨い。
チャーシューは脂身が多い。こういうの苦手なんだよねぇ、と思いながらひとくち食べたら、うまぁ。脂身が苦手な僕もおいしく食べることができた。不思議としつこくないのだ。
おお、おいしかった、と店を出たときには行列が2倍になっていた。
ちなみに並び始め、食べて出てくるまで約1時間かかった。
かつての神楽河岸を歩く
小さな「船河原町築土神社」でお参り |
東京理科大の隣に古い神社があった。
外堀通りをさらに飯田橋方面に歩いていくと、神楽坂の入り口である神楽坂下に出る。急な坂が延びている神楽坂を越えると、神楽河岸といわれている地域である。
かつてここには、飯田濠があったのだが、今では埋め立てられ、その場所がビルになっている。
河岸(かし)というのは昔の水上物流の拠点である。
かつて海からここまで船がきたのだそうだ。米、味噌、醤油、酒、材木などの物資が運ばれた。
その名残として揚場町という名前が今も残っている。