これが「丸福」の玉子そば
開店からそんなに時間がたっていないだろうにすでに満席に近い状態だ。1つ席をつめてもらってEくんと並んで座る。カウンターだけの狭い店だ。中年の店主が1人でラーメンを作るのがよく見える。もちろん、あのとき僕が友人に教えられた玉子そばを注文。荻窪ラーメン「丸福」の玉子そば 700円 |
ラーメンのスープが注がれた後で、少しだけ加えられるエキスのようなもの。あのとき友人も目の前で作られるラーメンを見て、「あれあれ、あれがポイントなんだよ」そう、耳元でささやいたのを今でも覚えている。
実際、今日のラーメンはどんどん進化し、ここ「丸福」の味はさほど目立ったものではないかもしれないが、僕が東京に来た80年代前半はやはり驚くべき味だった。
もうひとつの「丸福」の店内は薄暗かったが、ここは明るい。それで、スープが真っ黒なのがわかるけれど、さほどしょっぱくはない。
煮玉子はごく普通のゆで卵だった。ちょっと拍子抜けであった。というのもこの煮玉子おいしかったという記憶があったからだ。今のラーメン店では半熟だったり、味がよくしみこんでいる煮玉子が出てくるが、それとはまったく違う。むしろ懐かしさがこみ上げてくる。
青梅街道はラーメン街道
青梅街道から中野通へ進む。 |
当初の目的では、今や人気の大勝軒のルーツをさぐる散歩だったが、「丸長」がお休みだったため、「丸福」へ来たが、中野の大勝軒へは予定通り行くとEくん。
そんなわけで、僕たちは青梅街道を中野方面に歩き始めたのだが、この区間はめちゃくちゃラーメン屋が多い。実に多種多様のラーメン店がある。
なかにはいま改装工事中で来週オープンというのがあった。
これが中野の「大勝軒」
最近、あちらこちらにできている新しい大勝軒とは一線を画す古い店構えだ。 |
さすがにまだお腹がすかないので、その周辺を散歩することにした。
中野にも有名なラーメン店は多い。ブロードウエイの方へ「青葉」というお店がある。
そんなラーメン店やブロードウエイを見ながら僕たちは時間をつぶした。
そして、時刻は3時前。
少しお腹もすいてきた大勝軒へうかがった。
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