散歩/グルメ・行列・銭湯の散歩ルート

新宿ゴールデン街から四谷 鯛焼きの散歩2(2ページ目)

新宿のゴールデン街で「ソワレ」のランチを食べ、権田原を通り、四谷の「わかば」で鯛焼きを食べる。前回に引き続き、御三家の鯛焼きを求め、街を歩く。その誘惑には打ち勝てないのだ。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

新宿御苑散策路は無料で楽しめる

新宿御苑散策路。開園時間は9時から4時半まで
花園神社を明治通り方向に出て、右に曲がる。そのまま道なりにまっすぐ行くと、その突き当たり、左側に新宿御苑が見えてくる。

もともと新宿一帯は信州高遠藩主である内藤氏の屋敷だった。その一部が皇室の所有するところとなり、戦前までは皇室の公園、戦後は「国民公園新宿御苑」として一般にも開放されるようになった。「フランス式整形庭園」「イギリス風景式庭園」などがあり、都会の真ん中とは思えない自然があふれる公園だが、ここに入場するには入場料(大人200円)がかかる。半日くらいゆっくりする覚悟ならばいいが、散歩の途中にちょっと立ち寄るというのは、少しもったいない。

そこでオススメしたいのが「新宿御苑散策路」である。新宿御苑の正門の左脇の道をまっすぐ進むと散策路がある。

ふわりと梅のかおりが漂う。新宿とは思えない匂いに、こころなごむ
僕が四谷に住んでいたとき新宿に行くにはよくこの道を通った。ここも植物が多数植えられていて、車も通らない人間だけのなごむ道である。ただし、新宿御苑の開園時間と同じで、9時から4時半までしか通れないので注意したい。

この日も梅が見ごろで、歩いているだけでも実に楽しい。そして、静かだ。この散策路はどんな季節でも楽しめる。とくに僕が好きなのは夏。樹木が生い茂り、蝉の声が聞こえ、風が通り抜けていく。途中にベンチもあるので、座って弁当を食べたりしたこともある。

ここをまっすぐ行くと大木戸門。江戸時代の初期には、交通の要衝ということで、ここに石垣があり、木戸が設けられていた。今でもその雰囲気は残っていて、何度も曲がって新宿側から四谷側に抜けられるようになっている。ただし、この門は新宿御苑の開園時間あわせて開かれるため、4時半以降は新宿通りを行こう。

新宿通りと外苑西通りが交差する四谷四丁目。サンミュージックが角に位置する
大木戸を通り過ぎるとそこは四谷四丁目の交叉点。ここにはサンミュージュックがある。当時、人気のあったアイドルが飛び降り自殺をした現場である。同行の大田さんはそのことを知っていたが、若い中瀬さんは知らない。

もう昔の話なのだ。
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