新宿御苑散策路は無料で楽しめる
新宿御苑散策路。開園時間は9時から4時半まで |
もともと新宿一帯は信州高遠藩主である内藤氏の屋敷だった。その一部が皇室の所有するところとなり、戦前までは皇室の公園、戦後は「国民公園新宿御苑」として一般にも開放されるようになった。「フランス式整形庭園」「イギリス風景式庭園」などがあり、都会の真ん中とは思えない自然があふれる公園だが、ここに入場するには入場料(大人200円)がかかる。半日くらいゆっくりする覚悟ならばいいが、散歩の途中にちょっと立ち寄るというのは、少しもったいない。
そこでオススメしたいのが「新宿御苑散策路」である。新宿御苑の正門の左脇の道をまっすぐ進むと散策路がある。
ふわりと梅のかおりが漂う。新宿とは思えない匂いに、こころなごむ |
この日も梅が見ごろで、歩いているだけでも実に楽しい。そして、静かだ。この散策路はどんな季節でも楽しめる。とくに僕が好きなのは夏。樹木が生い茂り、蝉の声が聞こえ、風が通り抜けていく。途中にベンチもあるので、座って弁当を食べたりしたこともある。
ここをまっすぐ行くと大木戸門。江戸時代の初期には、交通の要衝ということで、ここに石垣があり、木戸が設けられていた。今でもその雰囲気は残っていて、何度も曲がって新宿側から四谷側に抜けられるようになっている。ただし、この門は新宿御苑の開園時間あわせて開かれるため、4時半以降は新宿通りを行こう。
新宿通りと外苑西通りが交差する四谷四丁目。サンミュージックが角に位置する |
もう昔の話なのだ。