散歩/和む散歩ルート

都電荒川線に乗ってみる(3ページ目)

都内に唯一残る路線電車、都電荒川線に乗り継ぎながらの散歩。早稲田から荒川遊園地、三ノ輪橋まで。人とすれ違い、話して、散歩は続く。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

荒川遊園地前から三ノ輪橋

三ノ輪に到着。この先、線路は続かない
何度か途中下車をしていた僕たちだが、なんと都電の一日乗車券というものがあることに気づいた。400円である。1回乗れば、160円だから、3回以上乗るのならこのほうがいい。そして僕らはこれが3回目の乗車である。とほほ。

ここからの沿線もなかなか楽しい。「荒川一中前」という停留所がある。昭和の雰囲気を漂わせる都電だが、この停留所は平成12年に新しくつくられたのだそうだ。東京都公式ホームページ/交通局事業のご案内などを見ると、昔ながらの都電だが、バリアフリー化など、現代に即した電車事業を行っている。

餃子店のお姉さんと語らう。さりげなく置いてあった渡辺謙さんのサインに驚いてしまった…
そして、三ノ輪橋の停留所に到着。実はこの界隈を歩くのは、僕にとって初体験だったのだけれど、これが実に驚いた。江戸時代からこの界隈は繁華な場所だったらしいけれど、まさに昔の繁華街である。新宿や渋谷などという今風の都会ではなく、小さくごちゃとした街並みは、なんとも昭和日本を想像させる。

ブラブラと歩くだけでも楽しい。昔ながらのパン屋さん、餃子専門店、和菓子屋さんなど見ているだけでも楽しい。Nくんは餃子やパンを買いながら歩いている。三ノ輪橋というけれど、橋があるわけではない。が、昔は音無し川というのが流れていて、そこに三ノ輪橋があったのだそうだ。今は、川は暗渠になっている。
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