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キーワードは携帯とスポンサーシップ イライラしない都市型IT遊園地?

ジェットコースターなどのアトラクションの予約を可能にした「LaQua」。この便利なサービスを実現した新携帯電話システムとは? そしてこのシステムを導入させたスポンサーシップ制とは?

執筆者:安達 孝之

■ストレスと無縁な遊園地とは?
遊園地と言えば、友達や恋人、または家族で出かけて、まず必要なのが、チケットの購入。そして園内では、人気アトラクションとなればなるほど覚悟せねばばならない長蛇の列。「あぁ、もう遊ぶ前にウンザリ」という人も多いのでは?

そんな中、とある遊園地が、"スポンサーシップ制度"を採用して、"携帯電話"ひとつあれば、煩わしいチケットの購入や、人気アトラクションに乗るための長蛇の列からも解放される、最新のシステムを導入した。

新技術を背景に誕生しようとしている。このシステムを導入するのは、天然温泉を始めとしたスパ施設と、ショップ&レストラン、そしてアトラクションを併設する『LaQua(以下:ラクーア)』。


【LaQua完成予想イメージ】


このラクーアとは、2003年5月1日開業を予定している、東京は文京区の東京ドームシティ新施設。この同施設で導入される携帯電話サービスシステムは、i-mode端末を対象に、サービスを利用することで、事前に各アトラクションの乗車予約や料金の決済が行えるというもの。

日々進化する携帯電話技術システム、そしてその最先端技術の導入を促したスポンサーシップ制度。この2つのキーワードをテーマに、このラクーアを探って行こう。

■便利で快適な遊びは携帯電話から
『ラクーアはストレス発散も目的にしています。その点ではアトラクションの待ち時間をのストレスを軽減するという意味で、この携帯電話システムは貢献していると思います』

と、言うラクーアの基本コンセプト。

それは、『東京の真ん中でリフレッシュを楽しむ』。これはスパ施設を併設していることでも分かるが、この携帯電話システムもそんなコンセプトから導入された。

携帯電話ひとつあれば、アトラクションに乗るための列ぶ時間を省き、時間を有効活用できるというシステム。その利用の流れは、まず事前に同施設のi-modeサイトに会員登録(無料)を行うことから始まる。

登録後は、アトラクションに乗車したい希望日時を予約でき、予約後は二次元バーコードの予約チケットが携帯電話に発行される。

○……ちなみに二次元バーコードとは?

※二次元バーコードの例:実際の物とは異なります

そして乗車する際に、発行された二次元バーコードの予約チケットをメモリーから呼び出し、その表示画面を提示することで、優先的にアトラクションの乗車が可能となるのだ。

また、会員登録の際、クレジットカードを登録すれば、チケットは予約・決済チケットとなり、当日はキャッシュレスでも楽しめる。

この他にも、このラクーアでは、混雑を避ける為、アトラクションの混雑情報をi-modeサイトで確認できるサービスなども提供する予定だ。

この混雑情報は常にリアルタイムで更新され、このi-modeサイトを確認することで、効率的にアトラクションを楽しむこともできる。

このシステムにより、リアルタイムで表示されるアトラクションの待ち時間は、各アトラクションのスタッフが構内のPHSブラウジング機能を使って入力されるので、アトラクションに並ぶ列の後尾に立つ案内板に書かれた、乗車までの"目安時間"よりも信頼度も高い。

では、予約・決済や混雑情報を利用した後、携帯電話は役立たないのか。この点について、ラクーアに問い合わせた所、

『i-modeによるアトラクションの乗車予約以外にも、ポイント加算サービスで「モバイルアトラクションシステムを用意しています。このシステムでは、ラクーア内に設置された各「アクセスポイント」で赤外線通信をして頂くことで、用意された何らかのゲームが1回プレーできます。このゲームの結果でポイントが加算され、そのポイントを元に、景品・サービスと引き替えられるというシステムです』

なるほど。引き替えられるサービスや景品、そしてゲーム内容については、まだ検討中ということだ。もちろん、携帯電話が無くても、施設内のアトラクションなどは十分楽しめるが、対応する携帯電話を持って訪れれば、より便利で快適に、そしてお得に遊べるという訳だ。
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