そこで、この2つのゲームがある場所をこれからも探していく方法もあるけど、新ゲームも増えてきたことだし、他のゲームもダイエットに適しているか、検証してみてもいいんじゃないか、と思った次第なのですよ。
そこで、検証に当たって確認しておきたいのが、すでにプレーしている2つのゲームの特徴。まず、『DDRMAX2-DanceDanceRevolution 7thMIX-』は、ご存知の通り、ダンスゲームで、フットステップをメインにした運動効果が期待できる。また、難易度設定も可能なので、習熟度に合わせたレベルを選択すれば、1プレーあたり10分近い有酸素運動ができる。
一方、『mocapboxing』は、ボクシングという全身を使ったハードな連続運動を、実際に自分の体を動かしてプレーするというゲーム。1ラウンド3分として、4回戦を戦ったとすれば、12分もの無酸素運動をこなしたことになる。
一般的に、有酸素運動とは、ジョギングとかエアロビクスなどの筋肉の収縮に酸素を必要とする運動をさして、逆に無酸素運動は、瞬発的な力を必要とする短距離走や筋力トレーニングなど筋肉の収縮に酸素を必要としない運動のこと。
よくダイエット関連の書籍では、「有酸素運動は運動の際、酸素を取り込んで脂肪、グリコーゲンなどのエネルギー源を分解するが、無酸素運動は運動後に疲労物質の乳酸が体内に溜まり、長く続けられない」なんて書いてある。
■理想の体を作るには無酸素運動だって必要?
だからといって、無酸素運動をやめるワケにはいかない。体脂肪より筋肉の体内比率を増やすには、筋肉量自体を増やすしかないし、理想的な体型を目指すためにも、無酸素運動はやっぱり必要ということ。
簡単に言えば、お腹が出てくれば腹筋をしなきゃって思うだろうし、二の腕が弛んだら鉄アレイで筋トレしようと思うでしょ? そんなカンジ。ボク的には、有酸素運動は下地作りで、無酸素運動は仕上げとか、そんな風に考えちゃったりしてます。
今のところ、ゲームでの有酸素運動と無酸素運動のバランスは、『mocapboxing』と『D.D.R』でピッタリだったような気がしてる。だから、新たに検証するゲームでも、この2つの運動をこなせるものが理想的なんだけど……。
■検証! コレがダイエット向きな体感ゲーム!?
ダイエット効果が期待できるゲームはあるのか、そんな不安と期待を胸に、まず始めに検証したのは、今年のAMショーで公開されたナムコの『魔斬-MAZAN-』。これは、筐体に付属する剣型コントローラーを振り、画面内の敵を切り裂くアクションゲーム。
剣型コントローラーを用いた今までのゲームに比べて、センサー精度が上がり、剣の微妙な動きにも対応するようになった。だけど、無酸素運動に当たるであろう剣の振りが、それほど力を使うもんでもなく、ダイエットとしての運動効果は期待できなかった。
次に試したのは、コナミの『ザ・警察官 2 全国大追跡スペシャル』。銃を構えて画面内の敵を撃つゲームなのだが、敵の攻撃を避けたり、敵を射線内に捉えるには、実際に体を動かさなくてはいけないという変り種のシューティングゲーム。
体の動きを捉える筐体のセンサーは、『mocapboxing』のものに近く、ゲーム展開でも頻繁にステップや屈伸運動を強いられるので、ガン・シューティングゲームとは思えない無酸素運動が期待できる。だが、無酸素運動という点では、『mocapboxing』の方が若干上回るようだ。
最後は同じくコナミの『Boxing Mania あしたのジョー』。このゲームはダイエット日記でも『mocapboxing』の代わりとして、以前試したこともあるボクシング体感ゲーム。『mocapboxing』と違って、実際にパッドを叩いてプレーするわけだが、このパッドは複数あり、画面の指示に合わせて打たなくてはならない。
また、展開によっては筐体下部のパッドをひたすら連打しなくてならなかったりと、まさに息も付かせない無酸素運動の連続。運動後も心拍数と発汗量はそうとうなもので、『mocapboxing』と同等、もしくはそれ以上かも。
『魔斬-MAZAN-』
(C)2002 NAMCO LTD.,ALL RIGHTS RESERVED
『ザ・警察官 2 全国大追跡スペシャル』
(C)2001 KONAMI
『Boxing Mania あしたのジョー』
(C)高森朝雄・ちばてつや/講談社
(C)2001KONAMI