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ゲームセンター回顧録 バブル後期編 バトルテックセンター!(2ページ目)

今から10年ほど前、ゲームファンを魅了したロボット対戦ゲーム『バトルテック』。今や知る人も少なくなったこのゲームの魅力を、ネット対戦ゲームが流行る今だからこそ、再検証してみましょ!

執筆者:安達 孝之

■本場アメリカのバトルテック
アメリカあたりじゃ、バトルテックセンター同士がネットワーク接続され、遠いセンターのチームともプレーできるらしい。また、現在もニューヨークやデンバーやシカゴ、などでプレーできるらしい。度々、同システムを使ったゲーム『レッドプラネット』とともに対戦イベントが開催されているようだ。

ゲームのバージョンアップは度々行われ、コックピットとなるポッドもアメリカでは大きく進化した。以前は無骨で棺桶のようなものだったが、最新のものでは流線型をしたデザインになったらしい。この目で見れないのが非常に残念な所。

変わったのは外観だけでない。スクリーンに米軍戦闘機パイロット訓練用のシミュレーターの技術を用いたものを使い、実際に目視している感覚に近づけたという。ソフトのグラフィックとサウンドの向上と相まって、さぞリアルな空間となっていることだろう。

ん~、ここまで聞いた話で想像していくと、自分の頭の中にはある日本のゲームメーカーの筐体が思い浮かぶ。それは、ナムコが次世代筐体として開発を進めている『O.R.B.S.』。考えれば考えるほど、この次世代筐体が浮かんでくるんだよなぁ。


■バトルテックは登場が早すぎた?
と、まぁそんなバトルテックがネット対戦も一般的でない時代、ロボット対戦ゲーム好きなファンが放っておくわけがない。連日センターは大盛況で、とある高校じゃ、このゲームを専門にプレーする同好会を教師公認で作った程だった。

ゲームのプレー料金については記憶が確かならば、初心者向けに3回プレー券がパックになったチケットが2000円ほど。今考えれば、当時高校生だった私にとって、なんとも高いプレー料金。だけど猿のようにプレーしてました。

また、このゲームシステムは何度もバージョンアップが繰り返され、唯一泣き所だったシステムのハング(プレー中いきなり電源が落ちたかのように停止してしまう)などを改善。グラフィックや操作システムが向上していった。

だが、もうこのゲームを日本でプレーするのはムズカシイ。やはりネット対戦ゲームの台頭と、マニアック過ぎた設定がマイナス要因だったのだろう。

経営者側から見れば、ポッドなどのゲームに必要な設備コストは高く付く。ある程度のバージョンアップならソフトの入れ替えで済むが、いかんせん、ソフトの数が少なすぎた。当然、そうなれば飽きも早いってこと。

テーマパークの"ノリ"とゲームの楽しさを組み合わせたこのゲーム。登場するのが早すぎたのかな、とも思う。だからこそ、ナムコの『O.R.B.S.』のようなソフトの互換性ある筐体で、バトルテックのようなゲームが復活することを期待したい今日この頃。

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