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2008年度JPBA第1戦ムラサキカップ(2ページ目)

2008年度JPBAサーキット第1戦「ムラサキカップ」は千葉県いすみの夷隅ポイントで、6/7~8に行われた。女王・小池プロ引退後の初試合、ウィメンズクラスを制するのは? 混戦模様のメンズクラスは?

執筆者:うるの 加奈

ムラサキカップ三連覇を果たした森本路子プロ

森本路子プロ
ウィメンズクラス優勝の森本路子プロ
森本路子プロ
ターンからの高さのあるエルロロを決める森本プロ
去年ムラサキカップで優勝して二連覇して、今年は三連覇がかかる大会だったので、大会が始まる前には周囲の人達に「ムラサキカップ三連覇、狙わないとね~」と何度も言われていましたね。ただ、自分でそのことを考えちゃうとプレッシャーでがちがちになってしまうので、自分にプレッシャーを与えないようにと、そのことを考えずにやろうと決めていました。

2日目の波は、だらだらとした厚くて崩れにくい波で、点数を出すのが難しい波でしたね。ただ、全体を通してグーフィーの波が良かったので、自分としてはグーフィーに行こうと決めて、走り過ぎないように心がけていました。ファイナルは25分と長かったのですが、時間配分をあまり考えず、最初の5分くらいで5本くらい乗ってしまったんです。ふと気がついて、これは高得点のライディングがまだないのに……まずいと思い、そこから慎重に波を選ぶようにしました。そうしたら、ターンからファーストリップでのエルロロというライディングを2本決められ、なんとか6ポイント台でまとめられたんです。ただ、最後に美彌ちゃん(井上プロ)がエルロロ2発を決めたのが見えたので、これは負けたかもしれないと思いましたね。なので、最後に自分の名前が呼ばれたときには本当にうれしかったです。

夷隅は自分の住んでいるところからとても近いので、大会前に何度も練習していました。他の選手に比べて、大会のポイントで練習できる回数が多いということは、自分の中での大きな自信になっていました。そのおかげもあって、ムラサキカップ三連覇ができたんだと思います。そして、今年は7年ぶりにハワイのパイプラインの大会にチャレンジしたのですが、自分の中では反省させられる部分ばかりでした。なんといっても、あれだけ大きくてパワーのある波にいきなりアタックしても、まったくといっていいほど歯が立ちませんでした。この反省点も生かして、今年はぜひグランドチャンピオンを目指したいと思っています。応援よろしくお願いします。

【森本路子プロフィール】
スポンサー/TOOBS、MAXIM、Maka puu、Blue solt、DA KINE、SEV、Redley、moemoe
生年月日/1976年6月27日
出身地/神奈川
居住地/千葉県長生郡一宮町
ホームポイント/サンライズ
ボディボード歴/14年
プロ歴/6年
趣味/波乗り、ヨガ、ゴルフ
特技/スピン
オフィシャルサイト/http://www.michikomorimoto.com/

オーストラリアでレベルアップした山田幸久プロ

山田幸久プロ
ドロップニークラス優勝の山田幸久プロ
山田幸久プロ
ローラーコースターをばっちり決めた山田プロ
2006年10月から1年間、オーストラリアのゴールドコーストにワーキングホリデーで行っていて、帰国してすぐに去年の宮崎の大会にエントリーしました。この時はペースがつかめず、いい波を選びすぎて、結局全然乗れずに敗退してしまったので、この大会は頑張ろう!と思っていました。でも、今回はなぜかずっと緊張しっぱなしで、妙な緊張感からなかなか波に乗れなかったんです。今まで緊張することはなかったので、自分としてはなんだかわけわからないという感じでした。なので、内容的にはこの試合で、自分としてはここまでやったから勝てたんだという満足感がないんです。それでも初日から、どのヒートでも自分が思っている以上に点数がついていましたね。

ファイナルでは、自分はセットの波に乗れず、ずっとミドルセクションで乗っていた中、セミファイナルでも好調だった近江さんが、すごくいいセットの大きな波に乗っていくのが見えたので、これは負けたなぁと思っていたんです。そんな中、最後の最後で掘れたリップの張った波に乗って、チューブを抜けてスラッシュを2発決めたら、9.0というハイポイントが出てくれたのはラッキーでした。それでも、自分の中では満足のいくライディングできなかったので、優勝とコールされた時には本当に驚きました。久しぶりの優勝だったので、本当にうれしかったですね。

オーストラリアに行こうとおもったキッカケは、3年前の宮崎の大会で、デイビッド・ハバードのライディングを目の前で見たことなんです。あまりの実力の差を見せつけられ、これは波乗りの本場で波乗りをしたいと思ったんです。それまで海外トリップもしたことがなかったのですが、勢いで行くことを決めちゃいました。オーストラリアで波乗りをして学んだことは、波を落ち着いて見られて、見極められるようになったこと。波に乗っているときにも余裕を持って、この波ならこれをしようというように考えられるので、あせることもなくなりましたね。

この体験を生かして、今年はJPBAのツアーに全戦参戦してグランドチャンピオンを目指したいと思います。応援よろしくお願いします。

【山田幸久プロフィール】
スポンサー/ONEボディボード、EMOTIONクロージング、GLAREウエットスーツ
生年月日/1981年8月17日
出身地/静岡県榛原郡吉田町
居住地/静岡県榛原郡吉田町
ホームポイント/吉田、御前崎
ボディボード歴/10年
プロ歴/6年
趣味/買い物、釣り
特技/踊り

>>試合結果>>
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