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7/6(土)~7(日)鴨川で行われた大会レポート ダイハツフリッパーカップ

毎年恒例の千葉県鴨川で行われる「ダイハツプレゼンツ・ボディボーディングフリッパーカップ」の大会模様をレポートしました。

執筆者:うるの 加奈

7/6(土)~7(日)にかけて、千葉県鴨川市のマルキポイントにて開催された「ダイハツプレゼンツ・ボディボーディングフリッパーカップ」。
予報ではあまり天気が良くないということだったが、土日とも天気には恵まれた。

試合はプロアマメンズ(エントリー80名+シード16名)、プロアマレディース(エントリー120名+シード16名)、ドロップニー(エントリー32名)、ジュニアメンズ(エントリー10名)、ジュニアレディース(エントリー3名)の5つのクラスに分かれてスタート。
土曜日はそれぞれのトライアルラウンドが行われ、日曜日はメインラウンドが行われ、たくさんのボディボーダーが集まった。


日曜日になるとシード選手のプロボディボーダーが顔を揃え、会場はさらに華やかな雰囲気に包まれた。スカイパーフェクTVの収録もあり、いつもの試合よりもどことなく緊張した雰囲気があったように感じた。番組の進行役は、あの宇治田みのるさん! 波乗りにも造詣が深く、プロボディボーダーとも多数顔見知りなので、トークがとても盛り上がり楽しいコンテストになった。
風向きが南西のオンショアなので、どうしても風波で面がざわつき、乗りにくそうな波だった。それでも、どの選手も少しでもいい波をつかんで、岸までのロングライディングを心がけていたようだ。いい波を掴む・・・運も実力のうちという言葉を感じずにはいられないような試合展開となった。

最近は増えてきたドロップニークラス。見ているものにとって、いつものボディボードとは違うライディングのオンパレードに面白さも膨らむ。ドロップニーだからこその技やライディングは、なかなか面白いものだ。
ファイナルではドロップニーならこの人……というべき、加藤勝典プロ、中津川賢プロ、山田亮一プロ、そしてアマチュアながら確実なライディングで勝ちぬいてきた山田幸久の4人が戦った。
それぞれがいいライディングを披露し、誰が勝ってもおかしくないと思われた中で、アマチュアの山田幸久がプロ3人を押さえて優勝した。

特にプロアマレディースのシード選手たちは、前日までタヒチでの「GOB大会」にエントリーしているプロが多く、みんな時差ぼけを克服しながらの戦いなった。
その中で昨年のディフェンディングチャンピオンの中村未来プロはプロとして唯一人ファイナルまで進出し、非常にメリハリのあるライディングを披露してくれた。
しかし、ほんのわずか力が及ばず、高さのあるエルロロを連発した奥山千晶が優勝。
奥山は6月初旬に南アフリカで行われた「世界選手権」で日本人史上初第3位という快挙を成し遂げたばかりだった。

プロアマメンズはアマチュアとプロが激しい戦いを繰り広げ、ファイナルはプロ2名、アマ2名での勝負となった。
優勝をもぎ取った山田亮一プロは、ドロップニークラスでもファイナルまで進出を果たした。掛け持ちのエントリーとなり、ゆっくりと休憩する時間もないまま、追われるように戦い続けた山田プロ。
ここ2年ほどは大会にエントリーすることなく、自分流のスタイルを貫いてきた。ところが周囲から「もう引退するの?」という声が聞こえ始めたのをきっかけに、あらためてこの春先から大会に向けて練習を積み重ねていたという。
久しぶりの大会ということもあり、シード選手としてではなく、トライアルから勝ち進んできたのだ。一番緊張した試合は土曜日の初戦と第2戦……それはプロとしてのプライドからアマチュア選手に負けられないという気持ちがあったからだ。
この大会の最終ヒートとなったプロアマメンズのファイナル。ここではすさまじいばかりのエネルギーを選手同士がぶつけ合っていた。約30分前にドロップニーのファイナルを戦い追えたばかりの山田亮一プロ。最後の力を振り絞って、戦い抜いたのだ。
その結果……優勝! 実はこの優勝はプロになって初めての優勝だったのだ。
それだけにこの優勝のうれしさを人一倍かみ締めている山田亮一プロの姿が、脳裏に焼き付いて離れなかった。
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