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天気図を読んでみよう(2) 風と高気圧について知ろう(3ページ目)

前回は低気圧についてお届けしました。 さて今回はもうひとつの気圧配置「高気圧」について、です。 無風&波無しのイメージが強い高気圧ですが、いえいえそんな事はありません。

執筆者:恒松 澄子

冬の高気圧

南風が吹く蒸し暑い真夏の高気圧とは別に
真冬の澄み切った青空を運んでくるのがシベリア高気圧です。
真冬のシベリアの大地は凍てつくような寒さとなり
上空の空気もうんと冷やされます。
その結果空気が重くなり=下降気流ができて高気圧が出来ます。
これがシベリア高気圧です。

この寒気が日本付近に南下してくると、強い北西風となり
南からの暖かい空気とぶつかって、ちょうど日本列島付近に
前線が現れ低気圧が発生します。
いわゆる「西高東低」の気圧配置となり、日本海側は大荒れ&大雪
となり太平洋岸もグシャな風波だらけになります。

シベリア高気圧

siberia.jpg

しかしこの低気圧がぬけた後は風波のあとに良いうねりが残るので
特に日本海側では良い波に会えるチャンスとなります。


春や秋の高気圧

シベリアと同じく冷たい空気によって生まれるのが
オホーツク高気圧です。
この高気圧は真冬のシベリア高気圧ほど強くないので
風波からうねりを残すほどのパワーはありません。
冷たく湿った北東の風が太平洋岸に吹き込むだけです。

オホーツク高気圧

この風はやませ、と呼ばれ
かつて幾度となく東北地方の
農村に大飢饉もたらした原因
です。
ちょうどここ半月くらい
東北地方から関東地方にかけて
この気圧配置となり
北東の風が入りました。
妙に涼しいし波はジャンクだし
さんざんな日々でした(-_-")


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index.jpg TOP index.jpg 太平洋 index.jpg シベリア index.jpg オホーツク
index.jpg サーマル
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