「永遠の聖地」に有名OB参集
この日の集いには、1959年世界選手権男子ダブルス優勝の村上輝夫さん、全日本選手権シングルス8回優勝の最多記録をもつ斎藤清さん、「らくご卓球クラブ」の三遊亭小遊三さん、アテネ五輪に出場する松下浩二、田崎俊雄、遊澤亮の3選手ら、約120人が平沼園に駆けつけた。「感謝の集い」に駆けつけた明治大学卓球部のOBたち |
壇上に立った平沼さんは、「明治大学の新しい一歩ですが、ここで育った選手の活躍を楽しみにしていた私とすれば、喜んでいいのか悲しんでいいのか複雑な気持ちです。来年70歳になりますが、私の人生があるかぎりこの卓球場もありますので、これからもお付き合いをしていただきたいと思います」と述べた。
その後、OBたちは平沼さんを囲んで歓談をし、記念撮影をした。終わりに校歌を斉唱し、卓球部総監督の児玉圭司さんが謝辞を述べ、3時間ほどの集いはお開きとなった。
新合宿所でさらなる飛躍を
調布市富士見町に完成した明治大学卓球部の新しい合宿所は、京王線の西調布駅から徒歩15分ほどのところにある。地上2階建の鉄骨造で、延べ面積は2335平方メートル。1階は、朝晩の食事が供される食堂、トレーニング室などのほか、各部専用の指導者控室、シャワー室、ロッカー室がある。2階は選手の部屋で、2人部屋が24室あり、卓球部に14室が割り当てられている。室内にはベッド、机、クローゼット、エアコンなどが備え付けられている。
空調設備もある明治大学卓球部の新練習場 |
卓球部OBで、現在監督をつとめる平岡義博さんは、平沼園への想いと新合宿所での抱負をこう語った。
「平沼園では、いろんなお客さんの目があったから手を抜けないという面もあったし、厳しい練習環境のなかでもなんとかしようという気持ちがあったことが、ここまでの実績を残せた要因だと思います。新しい合宿所でも、そういう平沼園のパワーを受け継いでいかなければならない。一方、大学スポーツの新しいスタイル、地域に開かれたクラブ的なチームとしてのやり方を模索しながら、世界で活躍できるような選手を育てていきたい」
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明治大学体育会卓球部公式サイト