国際卓球フェスティバル「スーパーサーキット(SC)」の03~04年シーズンの最終戦が5月16日、東京・芝浦の東京SC卓球場でおこなわれ、全15節の日程を終了した。
昨年8月から足かけ10か月にわたって実施してきたシーズンの王者には、新規参入選手の呉尚垠(韓国)が輝いた(写真右)。
シーズンは「ファーストステージ」と「セカンドステージ」に分けて実施された。ファーストステージは全9節。呉尚垠はこのうち優勝2回、2位3回という安定した成績を収め、ポイントランキング1位で前半を折り返した。
ランキング上位16名でおこなわれたセカンドステージ(全6節)でも、呉尚垠は第2節に優勝、第4節に2位という成績でトップを堅持。第5節にシーズン通算4回目の優勝を飾り、この日の最終節を待たずしてシーズン王者を決めた(最終節は2位)。
呉尚垠はインタビューで次のように語った。
「最初はスーパーサーキットのレベルの高さにびっくりした。まさかシーズン1位になれるとは思わなかったので、すごく感動している。アテネ五輪に向けて、ランキングの高い選手と試合ができたこの経験を生かし、筋力トレーニングなどに力を入れ、メダルを目指してはりきってやっていきたい」
シーズン2位には、痛めていたヒザの具合がよくなり、セカンドステージで猛追したサムソノフ(ベラルーシ=写真左)、3位には開幕戦で優勝した蒋澎龍(チャイニーズ・タイペイ)が入った。そのほかの成績などはスーパーサーキット公式サイトを。
なお、今後のスーパーサーキットだが、8月にアテネ五輪があることなどから、シーズンを通した日程確保が難しいため、「単発的な大会」として国際大会などの合間に開催していくという。
7月23日にロンドン近郊(スペシャルマッチ)、10月に仙台で開催されることが決まっているほか、来年の世界選手権上海大会(個人戦)のあと、5月中旬に東京・代々木第二体育館で開催する予定だという。そのほかの日程は6月中に決定する見込み。
開催回数が減ることで残念がる卓球ファンも多いだろうが、単発の大会となることで新たな選手が参戦しやすくなる。現時点でも、何人かの「ビッグネーム」が内定しているというから、そちらを楽しみにしてはいかがだろうか。
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