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小学生にも(たぶん)わかる卓球オリンピック講座 福原選手が単複代表になったわけ(3ページ目)

卓球の福原愛(ふくはらあい)選手が、アテネ・オリンピックに出られることになりました。「でも、ダブルスはあまり成績がよくなかったのに、どうして出られるの?」という、あなたのふしぎなきもちにこたえます。

執筆者:壁谷 卓

オリンピックに出られる「シングルス7人、ダブルス6人」を、ぼくは「たし算」してしまいます。そう考えたほうがわかりやすいと思うからです。
7人+6人=13人。この「13人」がアジアの試合でオリンピックの代表になれる人数です。つまり、代表の「定員(ていいん)」です。
定員は13人。これをおぼえておいてください。

まず、シングルスに出られる7人を決める試合をやりました。
そうしたら、つぎの7人が代表に決まりました。

<1位> 牛剣鋒(中国)
<2位> キム・ヒャンミ(北朝鮮)
<3位> 福原愛(日本)
<4位> 柳絮飛(中国香港)
<5位> キム・ユンミ(北朝鮮)
<6位> チャン・シュエリン(シンガポール)
<7位> 尹智恵(韓国)

そのあとにダブルスをやったところ、つぎのような順位になりました。

<1位> 牛剣鋒、郭躍(中国)
<2位> 金?娥、金福来(韓国)
<3位> 李恩実、石恩美(韓国)
<4位> 帖雅娜、桑亜嬋(中国香港)
<5位> チャン・シュエリン、タン・ペイフェン(シンガポール)
<6位> 陸雲鳳、黄怡樺(チャイニーズ・タイペイ)
<7位> 福原愛、小西杏(日本)
<8位> 潘俐君、蘇仙菁(チャイニーズ・タイペイ)

定員13人-シングルスの7人=ダブルスの6人でしたね。その6人を順位のよかったほうからかぞえると、1位の中国ペア、2位の韓国ペア、3位の韓国ペアとなります。

だけど、シングルスでオリンピックの代表に決まった選手は、もう「定員13人」のなかに入っています。そして、ダブルスの6人というのは、「ダブルスだけ」に出られる人数のことなのです。

ですから、たとえば中国の牛剣鋒選手がダブルスに出ても、「6人-1人」という「引き算」をすることはありません。ダブルスと「かけもち」をしてもいいので(シングルスとダブルス、両方に出てもいいということです)、ダブルスだけの人の定員は減らないのです。

つまり、シングルスで代表に決まった牛選手、福原選手、チャン・シュエリン選手の3人は、ダブルスの6人の定員を減らさないので、ダブルスの代表をかぞえるときには考えなくてもいいのです。
なので、かぞえやすいように、この3人は消してしまいましょう(わるい意味じゃないですよ)。
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