卓球/卓球関連情報

2002全日本選手権より(4) コラム集「勝者たちの記憶」(9ページ目)

絶賛あり? 辛口あり!! 全日本選手権の各種目の「勝者たち」を、主観と偏見に満ちたコラムやレポートで振り返ってみました。まあ、コラムなんてそんなもんですけど。

執筆者:壁谷 卓

ジュニア男女

高校2年生以下のジュニアの部は、男子が岸川聖也(仙台育英学園秀光中3年)、女子は福原愛(ミキハウスJSC)が制し、史上初めて、男女そろっての中学生チャンピオン誕生となった。

男子優勝 岸川聖也(仙台育英学園秀光中)
ドイツリーグに卓球留学中の岸川は、プロツアーなどとはまったく違う全日本の雰囲気に慣れるのに時間かかったという。そのためか、帰国から間もなく出場した一般のシングルスでは振るわなかったが、「ジュニアは絶対優勝しようと思ってがんばりました。うれしいです」と笑みを見せた。

決勝の時吉佑一(東山高)との試合は、2セットを奪われてからひっくり返した。
「当たったら強い選手なので、慎重に1本ずつ考えてやりました。あきらめずに、何をすれば勝てるのかっていうのを考えてやったことが勝因だと思います」。なんとも心憎い中学生だ。

決勝 岸川 3(-10、-5、9、11、5)2 時吉


女子優勝 福原愛(ミキハウスJSC)
2連覇を達成した福原は、「ほっとしてます」と言った。インターハイチャンピオンの伊藤みどり(四天王寺高)戦をはじめ、全試合を3-0のストレート勝ち。それが、ジュニア出場を反対した父の武彦さんとの約束だったからだ。

福原は現在、フォアハンドの「悪いクセ」を修正するため、「中国の小学生がやる練習」(武彦さん)に一から取り組んでいるところ。試合になるとフォームに乱れが出てしまうため、現段階で出場させるのを渋ったという。だが、「全部ストレートで勝つから」という娘の懇願に、「1回だと、まぐれで勝ったと思われるかもしれないから」と出場を認めた。

中学2年の福原は、計算上、5連覇まで可能。出場資格のある大会はすべて出たいというが、「お父さんがなんと言うか」。父との勝負に勝つのほうが難しい!?

決勝 福原 3(5、8、8)0 伊藤
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