卓球/卓球関連情報

2002全日本選手権より(4) コラム集「勝者たちの記憶」(7ページ目)

絶賛あり? 辛口あり!! 全日本選手権の各種目の「勝者たち」を、主観と偏見に満ちたコラムやレポートで振り返ってみました。まあ、コラムなんてそんなもんですけど。

執筆者:壁谷 卓

女子ダブルス

優勝 小西杏・福原愛(ミキハウス・ミキハウスJSC)

小西杏・福原愛(ミキハウス・ミキハウスJSC)が初優勝を飾った。準決勝で世界3位の武田明子・岸真由(チームマツシタ)をフルセットで破ると(写真)、決勝の塩見亜矢子・今坂亮子(池田銀行)にはストレート勝ちを収めた。

この勝利により、福原は、14歳1ヵ月にして全日本選手権優勝(一般の部)という史上最年少記録を打ちたてたのだという。素晴らしい。大会前にペアでの練習は「1分もしていない」(小西)というのだから。まさに個々の実力の賜物である。

しかし……偏見を承知でいえば、今回の女子ダブルスは低調だった気がしてならない。男子ダブルスにも書いたが、「ほれぼれするようなペア」は残念ながら見つけられなかった。このまま組みつづけていけば面白いと思ったのは、ベスト4の藤沼亜衣・樋浦令子(ミキハウス)のペアぐらいか。

「勝てば官軍」と言われればそれまでだが、1+1が2になる、そんな数式のような予定調和の試合を見たところで、あまり面白味はない。少なくとも私は、結果だけを見ているわけではない。もしかすると、私は高望みしすぎなのかもしれない。

そんなことより気になったのは、会見での小西の一言だった。
「全日本は1回は優勝したいと思っていたので、うれしいです」

前回シングルスで2位になったとき、優勝にはこだわらないという彼女に、私は「全日本は1回もとれなくてもいい?」と聞いた。「1回とれればいい」という答えが返ってきた。それはシングルスのことではなかったのかという思いが、いまも頭から離れない。

決勝 小西・福原 3(10、8、6)0 塩見・今坂
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