スポーツ選手のマネージメントなどを目的とした「株式会社チームマツシタ」の発足、新世紀最初の全日本選手権での3回目のシングルス優勝、卓球人生26年の歩みを綴った自叙伝『ザ・プロフェッショナル』の上梓、そして、昨年入籍した武田明子さんとの会見6日前の結婚式──。
1つでも十分に宴を催す価値のあるものが、4つまとめての祝宴となったため、会場には松下選手と縁の深い卓球関係者や、一般のファンが多数詰めかけた。
会の発起人は、スヴェンソン代表取締役の児玉圭司さん、ファッションデザイナーのコシノジュンコさん、ミキハウス代表取締役の木村皓一さん、タマス代表取締役の田舛公彦さん、アートディレクターの浅葉克己さんの5名。
──慣れられる不利は承知のうえ。世界一を目指したい。
──久しぶりに熱い血が騒ぐ。
文面の日付は1989年2月22日。松下選手の思いに折れた児玉さんは、1週間ごとに練習内容を書き送ってくることを条件にスウェーデン行きを許可、松下選手がその約束を忠実に実行したことを披露した。
コシノジュンコさんは「荻村伊智朗さんを超える人になってほしい」とエールを送り、木村さんは「みなさんも良きサポーターに」と話し、田舛さんが「リスクは常に自分で背負って世界を歩いていく姿を大変尊敬しています」と述べた。そして、浅葉さんが乾杯の音頭をとった。
コシノジュンコさん(右)と談笑する松下選手と武田明子さん(左)