《勧誘氷河期?》
その筋の統計によれば、女性が一生のあいだに産む子供の数を示す「出生率」は低下する傾向にあります。中学校の生徒数は十数年前の3分の2にまで落ち込み、運動部に所属するメンバーが足りずに、学校間の垣根を越えて活動をする「合同チーム」が増加しているそうです。
また、高校生や大学生の就職状況は同情を禁じえないほどに厳しいものがあります。その影響なのかどうかわかりませんが、数年前に話を聞いたある高校の先生は「家庭が苦しいわけでもないのに、昔だったら各部がこぞって引き抜いていたスポーツ万能の生徒が、部活をやらずにバイトをしている」と嘆き、大学生においては、さらに資格取得のための学校に通う「Wスクール」族が増えているようです。
だから、日本卓球協会が先ごろ発表した2001(平成13)年度の加盟登録人数(1月末時点)が、前年度と比べて1万人ほど減少した、それも小・中学生が減っている、というニュースを聞いても、「まぁ、そうだろうな」というのが真っ先に浮かんできた感想で、比較的冷静に受けとめられましたし、むしろ前年度の登録人数が大幅に増えたというニュースを聞いたときのほうが驚きは大きいものがありました。
ただ、卓球ファンとすれば、当然のことながら嬉しいニュースではありません。落胆というのは大げさにしても、残念な気持ちは大いにあります。ほかのスポーツと比べた場合、卓球は健闘しているほうではあるらしいのですが、少なくとも、このあたりで「歯止め」をかけておきたい、というぐらいには思います。
そんなわけで、新年度を迎えたこともあり、「新人」勧誘のポイントをおさらいしてみました。