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クルム伊達公子から学ぶべきこと2(2ページ目)

37歳のクルム伊達公子は、何がすぐれていて、そこから学べることはどのようなものがあるのか第2回目。今回はフィジカル面からアプローチしてみます。

執筆者:吉川 敦文

練習後のクールダウンに、強化の要素をいれる

クルム伊達公子
無理なく楽しく体作り。継続が大切
クルム伊達公子は、プレー後にクールダウンを行う。日によって違うのだが、コートをゆっくり走ったり、チューブを使ってインナーマッスルに刺激を与えたりする。

まず、クールダウンの基礎知識。プレー後にゆっくり行う有酸素運動(ジョギング等)がクールダウンの代表。これにより筋肉にたまった疲労物質(乳酸)が徐去される。痛みのあるところや怪我をしたばかりのところはアイシングを行う。これは一手間あるので敬遠されがちだが、怪我の予防には絶大な効果がある。

できればここでもうひとつ取り入れたいのが、軽いトレーニング。例えば腹筋をストレッチ前に少しだけ行う。きついと感じるレベルでなくてもよく、筋肉のどこを使っているか意識して筋肉に刺激をいれる。腰痛を防止したり、筋バランスをととのえたりなどの効果があり、単なる強化という側面からだけでなく、怪我予防という視点からも行いたい。

20代後半になるなると、回復力が落ちてくるのを多くの選手が感じる。ましてクルムは11年のブランクを持つ37歳。フルマラソンを走り、復帰に向け厳しい練習をしてきたとしても、回復力の遅れを感じているだろう。

大切なのは、それを素直に認め言い訳にせず、自分ができることをしっかりと行うこと。クルム伊達公子は、ウォーミングアップやクールダウンだけでなく、マッサージ、針治療、酸素カプセルを含めた体のメンテナンスや睡眠時間などを大切に、常にベストを尽くしている。

もちろん酸素カプセルなどは気軽にできるものではない。まずは睡眠であったり、自分でできるマッサージであったりできるところから始めたい。
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