変化に対応できる能力を自身のレベルで身につける
ライジングショットのタイミングの良さは今も光る |
その時に大切になるのが技術力の高さ。より早いタイミングでのライジングショット(ボールが地面に落ちてから上がってくるところを打つこと)が必要になったり、逆を突かれても崩れないバランス感覚と技術が必要になったりする。このあたり、さすがは元世界4位で非常に高レベルである。一般のテニス愛好家が、これをそのまま真似をするのは難しい。
ただ、クルム伊達公子の技術から学べることがある。タイミングの変化やバランスの変化が起きたときに対応できる能力を、自身のレベルで身につけることである。
状況設定を行いプレーを変える |
例えば、
・相手のポジションによってプレーを動きを変える
・相手のボールのスピードによって、動く方向を変える
・前に行きながらプレーする
・横に行きながらプレーする
・下がりながらプレーする
・ライジングで処理してみる
・ボレーで処理してみる
・自分の打つコースを変化させる
・その後の動きを変化させる
など、テーマを決めて練習することでタイミングの変化やバランスの変化が起きたときに対応できる能力は向上していく。コツは、いきなり難しいことをせず、簡単なことから始め、ゲーム感覚で楽しく練習することである。
「角度をつける」を意識してみる
ポジションのほか、自分がどれくらいのスピードで動いているかによっても変わる |
角度をつける練習は、自分のポジションを変化させてボールをネットのどこを通すか、どれくらいのパワーで打つのかを感覚的に身につける必要がある。図のように様々なポジションから、様々なコースへボール打つ練習をしたいものである。