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ラケットにいま求められる「黄金スペック」(2ページ目)

今回は「黄金スペック」をキーワードに、テニスラケットのトレンドをご紹介します。今、どういうラケットが求められているのでしょうか?

執筆者:吉川 敦文

ナダルモデル『アエロ プロ ドライブ』

ピュアドライブ
『アエロ プロ ドライブ』
2007年秋モデルを見てみると、ラファエル・ナダル使用バボラ『アエロ プロ ドライブ』が、黄金スペック採用モデルだといえる。平均300グラム、100平方インチ、22~26ミリの厚みで、バランスポイントは320ミリに設定。飛行機の翼のように薄くて平たい「アエロモジュラーフレーム」形状を採用し、スイングスピードを加速させるテクノロジーが取り入れられている。

黄金スペック+斬新なカラーリング『デュアルコイル 3.0』

デュアルコイル 3.0
斬新な色使いの『デュアルコイル 3.0』の緑
『アエロ プロ ドライブ』と類似形をなすのが、、ブリヂストン『デュアルコイル 3.0』。平均300グラム、100平方インチ、21~26ミリの厚みで、バランスポイントは平均320ミリとほぼ方程式どおり。

このラケットには裏話があって、定説としてラケットカラーには向きにくいとされていたグリーンを積極的に使って、限定デザインをリリースした。ところが黄金スペック+斬新なカラーリングが功を奏して、品薄状態を招く事態に。シャフトをコバルト合金で2重のコイル状に補強する「デュアルコイル」テクノロジーが、攻撃専用ラケットを誕生させたのだ。

プラチナスペックを豪語する『[K]サージ』

デュアルコイル 3.0
ウィルソン『[K]サージ』
ウイルソン『[K]サージ』も、平均290グラムまでウェイトダウンさせている。ただし新素材「カロファイト・ブラック」が強靭なため、軽くても打ち負けず、操作性も損なわれない。同社はこれを「プラチナスペック」だと豪語。フェイスは100平方インチ、フレーム厚26ミリ、バランスポイントを330ミリに設定している。

幅広いプレーヤーに扱いやすい『ダイアクラスター 4.0 WS』

デュアルコイル 3.0
ダンロップの『ダイアクラスター 4.0 WS』
ダンロップ『ダイアクラスター 4.0 WS』も黄金スペックに近いが、平均290グラムと少し軽量にして、アベレージはもちろん、初中級者にも扱いやすいような設定が採用されている。ちなみに「WS」とは「ウェーバーシステム」のこと。フェイスのトップ4ヵ所のグロメットを大きくしている。これによりストリングの可動域を広げて、反発性の向上や、スイートエリアの拡大化を図るのが狙いなのだそう。


何を選べばいいのかわからないのであれば、まずは流行りのラケットから試してみるのも一つの手。黄金スペックモデルの中に、あなたを満足させる1本があるかもしれません。ぜひショップに行って、まず手にとってみてください。



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<関連リンク>
ウィルソン
ブリジストン
バボラット
ダンロップ
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