2002年登場の「HYPER PRO STAFF 6.1 95」。この2ndモデルは、1stモデルで使用されたダブルブレイド製法の素材の中に新たに「ハイパーカーボン」と呼ばれる素材を混ぜて編みこんでいます。ハイパーカーボンは、Wilson社が1999年に東レ(株)から供給を受けていた高価で希少な素材。従来のカーボンと比べると、反発力やネジレ防止剛性が非常に高いのです。形状は明らかに今までとは違い、フレームに丸みと厚みが加えられました。それは今までにない「弾き」をもたらすと同時に異次元のフィーリングを感じさせるものとなりました。
魔法のラケット「PRO STAFF TOUR 90」
2003年、フェデラーはあまりにも有名すぎるまでに成長。同年始のランキングは6位で、年末は2位。その頃の使用モデルが「PRO STAFF TOUR 90」。この3rdモデルの形は、2stモデルの「HYPER PRO STAFF 6.1 95」ではなく、1stモデルの「PRO STAFF 6.0 85」に戻ったものだといえます。