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超初心者向け講座 ラケットの選び方2

ラケットの選び方、第2弾はフレームの硬さ、長さ、グリップエンド、ストリングパターンの違いによるラケットの特徴をクローズアップ。これでもうラケット選びに迷うことはありません。

執筆者:伊藤 一幸


第1回目ではラケット面の大きさ、重量などラケット選びの基本となる項目について説明していきました。今回はラケットフレームの硬さや長さ、ストリングパターン、グリップサイズに焦点をあてて説明していきます。

フレームの硬さによる特徴

■硬いラケット
・絶えずスウィートスポットで打つことのできる上級者に適している
・自分がスウィングした分だけボールが飛び、コントロールしやすくなる
・スウィートスポットを外すと衝撃が大きいので、肘や手首の故障原因になる恐れがある

■軟らかいラケット
・スウィートスポットを外しても比較的ボールが良く飛ぶので、初・中級者には扱いやすい
・フレームがしなるのでボールとラケットの接地時間が長く、スピンをかけるタイミングが取りやすくなる
・しなりによるパワーロスが発生する。物足りなさが出てきたら、硬めのラケットにしたほうがいい

フレームの長さ

標準的なラケットの長さは27inch。27inchより長いものを 『長尺ラケット(長ラケ)』と呼び、短い物が『ジュニア・ラケット』になります。

■長ラケの長所と短所
・高い打点からサーブを打つことができる
・遠い球に届きやすい
・体から離れているボールに対しては有利であるが、体の正面に来たボールに対応しづらい

当初は、長ラケと言えば28 inchの"1 inch LONG"が主流でしたが、現在は"0.5 inch LONG"(27.5 inch) や"0.25 inch LONG"(27.25 inch) なども発売されています。上級者向けラケットは27 inchが主流。長くテニスをやってきた方は、テニスを始めた頃のラケットの長さが27.0 inch のみだったので、使い慣れた長さのラケットを使用し続けているケースが多いことがその主流である理由の一つです。

グリップサイズ

グリップとはラケットを握る部分のことを指します。現在、日本で発売されているラケットのグリップの規格は1、2、3、4。数字が大きいほど太くなります。

グリップを太くするメリットは、手首の稼動域が狭くなり手首の無駄な動きが少なく、安定したストロークを打てるようになること。 最近はストロークプレーヤーが多くなり、グリップを太くする傾向があります。逆にグリップを細くすると、手首の稼動域が広くなり、ドロップショットなどの繊細なショットの感覚をつかみやすくなります。そのため、ネットプレーヤーは細めのグリップを選ぶ傾向があります。

とはいっても、初めてラケットを買う場合など、どのグリップ・サイズがいいか悩むと思います。

一般的には、成人の男性は3が一番多く、女性は2を使う方が多いですね。手の大きさもかなり関係してきますので、自分が人より手が大きいと思われる方は太めを、手が小さい方は逆に細めを選ぶと良いと思われます。それでもやはりグリップ選びに不安を感じている方は、少し細めを選び、オーバーグリップを巻くことによって、太さを調節すると良いと思います。

(注:メーカーによっては「UL2」「SL3」などの表記をすることがありますが、これはメーカー独自の重さの表記である「UL」「SL」などと、グリップの太さとを一緒に表記したものです。)
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