中村藍子とライブドアとの関わり
ライブドアは昨年からスポーツのマネジメント部門にも進出し、2004年11月に中村藍子とマネジメント契約を結んでいた。そのきっかけとなったのは中村藍子の母がライブドアに送った1通の手紙だった。球団買収に乗り出し注目を浴びていた時期に、野球だけでなく是非とも他のスポーツにも目を向けてほしいといった内容の手紙を送ったという。中村藍子の母のプロスポーツに対する熱い思い、ならびにその分析力に、当時スポーツマネジメントに興味を抱いていたライブドア社長ホリエモンこと堀江貴文社長の触覚に触れたのがこと始まりだった。
マネジメントの内容は?
世界ではIMG、SFXというスポーツマネジメントの大企業があるが、昨今、日本でも新会社が立ち上り、にわかにスポーツマネジメント業界が盛り上がりをみせつつある。スポーツマネジメントにも様々なマネジメントがあるが、選手本人の代理人として様々なビジネスチャンスを演出し完結させることが大きな仕事となる。今回、ライブドアが取り組んだマネジメントは中村藍子の所属先の仲介だ。ライブドアがスポーツマネジメント参入第1段の仕事、しかも、ライブドアが後押しする選手とあり、国内外から複数の企業が興味を示し交渉を進めた結果、日本毛織株式会社と晴れて2年(契約金公表なし)の所属契約を締結するに至った。
テニスに限ったことではないが、ここ数年、テニス界でもスポンサー(所属先)探しに多くの選手が苦労している。ランキングを上げるためには、そして強くなるためには積極的に海外のツアーを周らなければならないが、そのためにはそれなりの費用がかかる。トップクラスになると年間で最低2,000万円。その費用を捻出するのは至難の業で、選手活動を後押ししてくれるスポンサーが必要となるのである。
今回のようにライブドアという大手企業がスポーツマネジメントに参入することで、テニスも注目され選手を巡る環境が向上していくのではないかと期待がもてる。
ライブドアのマネジメントビジョンとは
ライブドアスポーツマネジメント担当の小島克典氏は記者会見の席でライブドアのスポーツマネジメントの構想を語った。「プロ野球やサッカーだけに拘らず、日本が世界に誇るスポーツや脚光を浴びていないスポーツを含め全てのスポーツを対象とし、ライブドアのメディア力を駆使し、スポーツ大国NIPPONとなるよう、その力添えをしていきたい。」