文章 : 吉原浩通(All About「テニス」旧ガイド)
球技スポーツの中では優雅なイメージのあるテニスもちょっとした油断や
無理な行動から大怪我に発展することがあります。又、ベテランプレーヤーによく見られる慢性的障害においては、せっかく出会う事ができたテニスともさよならといった選択を余儀なくされここではテニスコートで遭遇する可能性のある怪我に対しての予防と対処法をご紹介致します。
テニスでの三大障害として足首の捻挫、肉離れ、テニスエルボーがあげられます。
足首の捻挫は無理な体勢からボールを追いに行ったり、打った直後の戻り時にバランスを崩した時に多く発生します。
両足で楽に立ち、平常の足を上げ、足に痛みが感じられるようでしたらすぐにアイシング(氷などで冷やす)を最低15分施し、シップと軽く包帯で固定して病院へ行くことをお勧め致します。
アイシングを怠ると腫れを招いたり、クセになることもありますので注意をして下さい。
次に肉離れ(ふくらはぎ)ですが、これは季節の変わり目や練習前の準備体操の怠り、寝不足や疲労などの体調不良が原因などが重なった時に発生します。
肉離れは急な動作に筋肉が急激に強く収縮する為に筋繊維の一部に損傷が生じたもので、片足で立つことも難しく、1点に激しい痛みを伴います。
その為、深追いしたポーチボレーやプレーでの第一歩目によく起こります。
まずはアイシングそして圧縮包帯で局所の安定を図ります。病院へは急を要する場合は救急車の手配も必要になります。重症の場合はギプスで固定され2~3ヶ月かかることもあります。キプスがはずれてからは温熱療法に変わり、リハビリ1ヶ月後位から軽いプレーが可能になります。