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不屈のプロゴルファー中嶋常幸の軌跡

賞金王4回。世界の舞台で活躍し、2006年にはシニアとしてツアー優勝を果たすなど、日本が誇るプロゴルファーである中嶋常幸プロ。その足跡をたどり、50を過ぎてもなお輝き続けるその生き方に迫ります。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

長年トッププロとして活躍する中嶋常幸プロ。DVDや書籍などレッスン関係も人気(『中嶋常幸のスイング・プレゼント』)
ゴルフを知らない人でも、中嶋常幸プロのことを知っている人はきっと多いはず。中嶋プロは1954年生まれ。青木功プロ、尾崎将司プロと「AON」と呼ばれ、日本プロゴルフ黄金時代を築いた立役者の一人です。日本プロゴルフ史上初めて年間獲得賞金1億円を突破するなど、日本のレギュラーツアーで48勝をあげています。

スイング改造の不成功や故障によるスランプを乗り越え、52歳でシニアとしてレギュラーツアーである住友VISA太平洋マスターズで優勝するなど、54歳の現在もゴルフ界に存在感を放ち続けるプロゴルファーです。

今回は、中嶋選手の足跡を紹介しながら、この日本が生んだ不世出のゴルファーの魅力に迫ります。

中嶋常幸、その輝かしい戦歴

中嶋常幸プロは1953年生まれの現在54歳。本名は「中島」ですが、90年代の半ばにツアー登録名を「中嶋」としました。

幼少の頃より、父・巌氏との想像を絶するスパルタ式のゴルフ練習に取り組んだといいます。アマチュア時代から突出した成績を残し、1972年に史上最年少の18歳で日本アマに優勝。中嶋プロの「日本」とついたタイトルへの思い入れもここから始まります。75年にプロ入りしてからはたちまちトッププロの仲間入りをしました。

1985年には年間6勝をあげ、初の年間獲得賞金1億円を突破。6勝の中には日本最高峰のタイトルである日本オープンや、海外の強豪選手を招いて開催されるダンロップフェニックストーナメントで日本人選手による初の優勝も含まれます。翌1986年には、日本オープン2連覇を含む8勝をあげました。

海外試合にも積極的に参加しています。世界の4大メジャー大会すべてでベスト10入りしている日本人は中嶋プロだけ。海外での登録名「Tommy Nakajima」(トミー・ナカジマ)は、海外のゴルフファンにもよく知られています。

>>次は、中嶋プロのもつ多くのエピソード>>
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