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ヘッドスピード測定器GST-2を使ってみた(2ページ目)

前回に引き続き画期的なヘッドスピード測定器、「ユピテル スイングマルチテスター GST-2」を紹介。ガイドが実際に使用してレポートします。「サイエンスアイ ポータブル」との比較もあり。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

マン振りに挑戦!

ガイドが全力で振って49.4m/s。50.0m/s超えを目指しましたが…
ミート率1.52をマーク。1.5を超えるとかなり良い当たりといえる
自分の限界も知っておきたいもの。ためしに思い切り振ってみたところ、ヘッドスピード49.4m/s。推定飛距離は261ヤードという結果に。もう少し飛距離が出るかと思っていましたが、総じてゴルファーは自己評価が甘くなってしまうもの。無風だとこんなものかもしれません。ティーチングプロとしてだけでなく、屈指の飛ばし屋としても知られる井上透プロは、「GST-2」で推定飛距離320~330ヤードのビッグドライブを連発したとか。

ナイスショットの目安となるミート率ですが、ガイドの場合、平均すると1.45程度でした。プロゴルファーレベルといわれるミート率1.5以上はなかなかマークできませんでしたが、1度だけいわゆる「芯を食った」当たりで1.56という数値が出ました。


練習モードに挑戦!

練習モードは用意された仮想コースに対して、残り距離を打っていく。実戦のような練習が可能に。※画像は合成
「GST-2」には、仮想のゴルフコースが内蔵されており、付属のコースレイアウトを見ながら、仮想ラウンドを行うことが出来ます。残念ながら「GST-2」には、左右の曲がりを計測する機能はないため、仮想ラウンドではもっぱら縦の距離をあわせる練習になります。ピンの直径10ヤードに入ればグリーンオンとなります。

風も傾斜もなく、ボールの曲がりも反映されないので、もちろん実際のゴルフに比べると物足りなさは否めませんが、一打一打残り距離を意識しながら練習するため、闇雲にボールを打つゴルフ練習に比べるとより実戦的な練習になると思います。

アプローチ練習用の「チャレンジモード」も用意されています。50~150ヤード(※データ管理ソフトで設定可能)内で目標距離がランダムに表示され、その距離にあわせてショットするというものです。プラスマイナス10ヤードの間に収まれば「ナイスオン」表示が出ますが、1ヤード刻みで出てくる課題は、シビアな距離感を養成するのにもってこいだと思います。

残念なのが、ウェッジの番手設定が、ロフト角50度設定の一本しかないこと。現在は、各メーカーから様々なロフト角のウェッジがラインナップされています。また実際のアプローチは、PWやAW、SWなど3種のウェッジを使い分けるゴルファーも多いはず。理想は一度刻みでウェッジのロフト角が設定でき、それに沿った推定飛距離が出ることでしょう。ちなみにブリヂストン「サイエンスアイ ポータブル」には3種のウェッジ設定があります。

ともあれ、練習モードの充実内容を見ると、単なる測定器というより、「GST-2」はゴルフ練習のためのお助けアイテムといえそうです。監修した井上透プロの上達指南書(練習メニューの書かれた小冊子)も付属し、スコアアップのサポートをしてくれそうです。

>>サイエンスアイ ポータブルとの比較 >>
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