日本メーカーの動向
このようなルール変更の流れを受け、日本の各メーカーもいよいよルール適合モデルが重点的にラインナップされました。飛ばしの要素は、高反発だけではないので、フェースの反発以外の部分で飛距離アップのアイディアが提案されているようです。2006年のNEWモデルに対して、各メーカーは大きく分けて二つのスタンスに分かれます。
1.ルール適合品のみのラインナップ
08年のルール規制施行を見越して、反発係数を基準値内に抑えた適合モデルだけをラインナップしているメーカー。■例:
ブリヂストン 「TOURSTAGE X‐DRIVE 435」 「TOURSTAGE NEW Vi‐Q」
テーラーメイド(日本) 「r7 425」
ミズノ 「MP-003」 「JPX E310」
PRGR 「T3」
ヨネックス 「CYBERSTAR NANOV」
ダイワ 「ONOFF」 「ONOFF PLUS」
マルマン 「METABIO」
ブリヂストンやテーラーメイドは、06年NEWモデルは適合モデルですが、昨年発売された高反発モデルと同時に展開し、徐々に適合モデルにシフトしていく模様。
ヨネックスは、2001年に「ルール違反の飛び」をフィーチャーしたCMが話題となった高反発モデル「サイバースター3000」が、ヒットしたメーカーですが、他社に先駆けて昨年既にルール適合モデルである「サイバースター NANOV」を発売しており、時事に敏感なメーカーという印象があります。
2.ルール適合・高反発モデルを同時にラインナップ
本格的なルール規制が2年先であること、高反発モデルへのゴルファーの要望が大きいことを理由に、適合モデルと高反発モデルを両方ラインナップしているメーカー。■例:
ダンロップ 「ALL NEW XXIO」 「SRIXON W-505」
マグレガー 「MACTEC NVG2」
キャロウェイ(日本) 「ERC HOT TOUR」 「X-18 CF」(以上適合モデル) 「ERC HOT」 「X-18」(高反発)
ナイキ 「SASQUATCH 460 TOUR」(適合モデル) 「SASQUATCH+ 460」(高反発)
本間ゴルフ 「BERES TW911」(適合モデル) 「BERES MG711」(高反発)
ダンロップやマグレガーのように同一モデルに「適合モデル」、「高反発モデル」の2種を用意する場合と、キャロウェイ、ナイキなどのようにモデル名を変えて区別している場合の2種類があります。
ちなみにこれらのメーカーでは、今のところ高反発モデルのニーズが高いようです。