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崩壊するインタビュー、バラモン兄弟編(4ページ目)

暴動に次ぐ暴動。カオスと化す会場。飛び交う罵詈雑言。その恐怖が観客にすら及ぶ、恐るべきヒール、バラモン兄弟へのインタビューも、今回ばかりは相手が悪かった。

執筆者:川頭 広卓

もう限界、インタビューをなかったことに・・・

――二人を見ていると職人気質みたいなところもありますよね。タッグ屋だったり、相手を光らせたりとかも抜群だし・・・。自らやりたいことってないのですか?

ケイ:でも、結構やりたいことやってるから!

――いや、ちょっと違う気がするんですよね。それは、好きな様にはっちゃけて暴れているという意味ですよね?それよりも、もっと欲というか、自分がどうなっていきたい、みたいな。

シュウ:でも、それはあんまりないな。あるか?

ケイ:やりたいことやっているうちに、上の人間と当たる機会はくるでしょう。その流れで、当たるならやるよって感じで。

シュウ:シングルでも、何でもやるタイミングっていうのがあるからね。

ケイ:今はシングルで誰々と当たるっていう時期ではないし、俺らがサスケとやったのもタイミング。ここで(サスケに)噛み付けば上に上がれると思ったから、その通りにしただけ。

――例えば、エルドラドのトップ4が他団体で活躍する姿なんかは刺激になりますか?

ケイ:(少し考えて)あんまりないね。

シュウ:俺らはメキシコ時代から一緒だったから。T2Pでは、鯱魔神だった訳だし。

――あぁ、そうですね!じゃあ、T2P逆上陸ツアーでは一緒に来日してたんですか?

シュウ:いや、あの時(の鯱魔神)の中身は、清水基嗣とクビになった前団体の某ストーカー。そのストーカーはストンピングされて「うぇっ」って言って、すぐ正体ばれちゃって、グルティモから「あいつバカだな」って言われてた(笑)

――じゃあ、今自分達が闘っているリングで、誰と闘いたいとか、何をやりたいっていう欲はあります?

シュウ:なんかもっとプロレス業界だけじゃなくて、色んなことをしたいんだって。「プロレスラーと闘いたい」とかじゃなくて、もっと別なところに対戦相手を求めたい。

ケイ:人の及びも付かないところで闘っていきたいと思うよね。プロレスというものを通して。

――人の及びも付かないところとは?

シュウ:「プロレスラーなのに、そことやるのかよ?」って。

ケイ:だから闘い相手とか聞かれれば、アドルフ・ヒトラーとか、そういう風に言ってるんだけど。

――・・・。

シュウ:直接闘うとかじゃなくて、「あ、お前、ヒトラーを超えたな」、「超えたかぁ」みたいな、そういうレベルでやりたいよね。例えばの話。今の常識を覆すというか、型にはまらない。

――まあ、確かに「誰と闘いたい?」っていう質問は極めてプロレス的ではありますよね。

ケイ:だから、二人とも段々退屈になってきて、変な答え方になってきてるんだよ!コイツは下向いちゃってるし・・・。

シュウ:答えようがないよ~。具体的に誰々って言っても、それはある程度予想が付くし、誰に聞いても、最初はそういう質問から入るでしょ?だからこそ、このインタビューをも覆したいんだって。

ケイ:もうこの空気に耐えられなくなってきた・・・。

――ここにきて、ようやく話の趣旨が分かってきました。

ケイ:もうそろそろ限界にきているんで、このインタビューもなかったことにして貰える?

◇インタビュー後編へ
続・崩壊するインタビュー バラモン兄弟編
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