「双子で括られたくはない、シングルはやりたい」
10月のエルドラド新木場大会では、ゴミ箱をぶちまけ、挙句の果てには墨汁を撒き散らす。場内はカオス状態に・・・ |
(※当時は歌って踊るアイドルレスラーだった)
シュウ:本当に辞めようと思っていたから、プロレス。
ケイ:(歌が始まれば)客も急にトイレに行き出したり、既に見せ物ではなかったからね。
シュウ:誰が編集したのか知らないけど、発売された俺らのCDが、いつも歌っているより下手だったりとか・・・。
――その我慢の期間があったから、ヒール転向で吹っ切れた?
シュウ:サスケの存在はデカイ。
ケイ:頭おかしいじゃんアイツ。結局、みちプロに上がるなら、アイツとやらないと意味ないし、アイツ、パスタ屋とか痩せフルーツとか突っ込みどころも多いし。
ケイ:アイツ自身、宇宙人だし。
――セーラーボーイズは解散しましたが、二人は二人でいることに対して変わらないじゃないですか?
シュウ:生まれた時から、ここに至るまでずっと一緒だからね。学校も職場も。
――二人で一緒にプロレス観ていたんですか?
シュウ:観てたよ。
ケイ:兄貴が二人居て、次男の兄貴がすごいプロレス好きで観てたから、その影響。マスカラスのプラモを作ったり、木版画の絵で猪木がルスカにバックドロップしている絵を描いたり・・・。
――当時、観てたのは?
シュウ:やっぱり新日や全日。
――その後、闘龍門の募集があって、レスラーを志す訳ですが、そういう考えはピタリと重なったのですか?
シュウ:始めにプロレスラーになろうと言ったのはこっち(ケイ)。それまで俺らは一緒に別の仕事をしていて・・・。
ケイ:“一緒に別の仕事”って言うのも変だな。
――同じ職場に居たと?
シュウ:ちょっと別々の部署で仕事をしていて・・・
ケイ:って、そこは言わなくてもいいんじゃないの?まあ、“プロレスやりたいね”って言ったのは俺なんだけど、先に会社を辞めちゃったのは、こっち(シュウ)。だから俺も会社辞めざるを得ない、と。
――会社を辞めた理由は?
シュウ:いや、本当にプロレスラーになろうとしたから。
――じゃあ、プロレスラーになろうと言い出したのは、ケイさんだけど、行動したのはシュウさんだった訳ですか?
シュウ:そんな感じ。
――例えば、お二人はケンカしたりとかもしないのですか?
ケイ:するよ。この前も、酔っ払って殴り掛かったし。
シュウ:色々メンバーが居る中で、コイツが酔っ払って、俺とキング・ポコタで快方してたら、突然コイツが“お前を殺す”って殴り掛かってきた。
――なんか、溜まっていたんですか?
ケイ:分からない・・・。
シュウ:溜まってたんだよ。
――でも、二人で居ることがあまりに自然だったので、タッグ屋の色が付いているのも事実ですが、みちプロだとシングルリーグに参加もしています。
シュウ:シングルはやりたいだろ、そりゃ。
ケイ:あんまりシングル組まれないからね。でも、コイツは俺より(シングル経験が)ある。TAKAみちのくとシングルやったりとか。
ケイ:どっちも、あんまり双子で括られたくない筈なんだよね。
――一緒に居るのは自然だし、タッグを組むのも違和感は感じない。でも、欲を言えば、シングルでやってみたい気持ちはある、と?
ケイ:無我みたいな試合はしたい。キャッチレスリングとか、ラウンド制とかでもいいよ。ヨーロピアンスタイルっていうのかな。
――今、やりたいことをエルドラドに持ち込むことはできないですか?
シュウ:今はシングルっていう流れじゃないからね。