野球/WBC 最新コラム

WBC監督選考で一石投じたイチローの思い(2ページ目)

2009年3月に開催される第2回WBCの日本代表監督選考問題にイチローが一石を投じた。「現役監督は難しい」との流れに待ったをかけたのである。その思いの根底にあるものは……

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

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監督だけが特別扱いされることはない

イチローの思いはこうだ。06年の第1回大会に出場した際には、「王監督に恥をかかせるわけにはいかない。何があってもやってやるという気持ちになっていた」という。王監督はソフトバンクの監督を兼務しながら、日本代表を世界一に導いていることを考えれば、今回の監督が現役であるか、そうでないかの議論の先行はナンセンスと言いたいのだ。

また、日本のプロ野球に籍を置こうが、大リーグに属していようが、選手たちも4月からの開幕を迎えることを考えれば、監督は特別というのはおかしい。そして、メダルなしの4位に終わった北京五輪と、五輪に参加しなかった大リーガーが多数参加するWBCは別ものであることを強調。「大切なのは足並みを揃えること。(惨敗の)北京の流れから(WBCを)リベンジの場ととらえる空気があるとしたら、チームが足並みを揃えることなど不可能」と断言した。
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