それぞれの選手が果たした役割の集積が「勝利」

ダルビッシュ有
延長戦になった韓国戦、重責を振り払い結果を残したダルビッシュ有。メジャーが見えたか
日本がWBC連覇を果たした。星野ジャパンが原ジャパンに変わり、ネーミングが「侍ジャパン」と発表された時、違和感を覚えたのは私だけではなかったと思うが、試合を重ねるごとにそのネーミングがしっくりしてきた。原監督は「チームが進化してきた」と言ったが、まさにその通り。選手それぞれの進化がチームの進化を促し、連覇という偉業につながったといえるだろう。

勝因はいくつかある。スコアラー(スカウト)のデータ収集、分析力プラス選手の理解、実践力が他チームを圧倒するほど素晴らしかった。これがうまく機能するかどうかが国際大会での勝敗の分かれ道であり、北京五輪で機能しなかったのは、情報量が多いメジャーリーガーが敵にいなかったことも挙げられる。

ここ一番での選手力の差も大きい。MVPに輝いた松坂、MVP以上の活躍をした岩隈、野手では青木、中島、片岡、内川、小笠原、稲葉などが求められるシーンでそれぞれの役割を果たしたから勝利を引き寄せることができた。これら勝因の中にぜひとも付け加えなければいけないのが、原監督の柔軟性だ。