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関西も熱いぞ! 大学野球リーグ戦展望・関西編(2ページ目)

前回に引き続き、今回は大学野球リーグ戦展望の関西編をお送りします。関東に負けないレベルの高さが魅力です。では、そんなリーグ戦の今季の見所、展望をどうぞ。

執筆者:梶原 龍太

○関西六大学リーグ(大阪学院大・龍谷大・京都産業大・大阪商業大・大阪経済大・神戸学院大)

春は大阪学院大が5連覇を狙う龍谷大を抑え優勝。絶対的な存在であった龍谷大が敗れた事で、混戦が予想されるリーグ戦となりそうです。

大阪学院大では春に防御率0.22、83回を投げ自責点2とすばらしい安定感でチームを優勝に導いた榎本投手が今季もチームを引っ張ります。また1回生の西川投手も龍谷大戦で先発起用されるなど投手陣は厚みが出始めました。打線も主将・土谷選手が先頭打者としてチームを牽引し、同じ4回生の大田選手も不動の3番として連覇を狙います。しかし、先日の龍谷大戦ではまさかの2連敗。苦しい展開になったのは否めません。

そして大阪学院大戦を連勝で乗り切った龍谷大開幕カードも連勝しており、チームは波に乗りました。来年のドラフト候補であるエース・杉山投手は完投勝利をマークし、右ひじ痛からの完全復活を印象付けました。また4回生の南投手等の継投策も嵌っており、混戦の中から一歩リードした観です。打線も射場・磯崎・久米と続くクリーンアップは力があり、またバックアップする成田選手等の存在からも層の厚さが感じられます。

その2校を追うのが京都産業大、大阪商業大です。
京都産業大は春のリーグ戦で防御率2位・3位となった池辺・光原両投手を擁するリーグNo.1の投手陣が持ち味。池辺選手は右サイドハンドから打たせて取るピッチングに対し、光原選手はMAX144キロという本格派。タイプの違う両投手で何とか最後まで上位に喰らいついていきたいところ。

変わって大阪商業大は春の打撃ベスト10に実に4人が名を連ねるなど打撃陣が鍵を握っていそう。春の首位打者である沖佐々木、3番中川俊・4番高橋選手らが打棒を揮えば上位進出もあります。また投手陣では春には83回を投げたエース石畝選手が京都産業大戦では完封勝利を記録するなど今季も好調を維持しています。

続く下位には大阪経済大、神戸学院大と続きます。
大阪経済大では前主将の福田選手以外の4回生は全て引退し、新しい顔ぶれでリーグ戦に突入しました。松田・辻・友田選手等の俊足を活かして中軸が塁上の走者を返していく機動力を持ち味にしていく打線へ移行し、投手陣では1回生ながら新人王にあたる平古場賞を春に獲得した安定感ある投球を見せる増田選手、そしてエースの橋岡選手らで少しでも上位に食い込む展開に持ち込みたいところです。

神戸学院大は、春は離された最下位に終わり、こちらも上位校との差を少しでも縮めたいところ。投手陣はエース竹内投手が春は結果を出しているものの、それに次ぐ存在が出てくることが鍵となりそう。期待は3回生の玉芭選手あたりになるでしょうか。打撃陣もレギュラーの確率が急務ですが、春に規定打席に到達した平本、上山両選手に期待がかかります。

これで東西を代表する大学野球リーグのご紹介が終りましたが、まだまだ各地で熱戦は繰り広げられております。スポーツ紙等にも結果は掲載されますので進展も確認できると思いますし、これから社会人野球やプロ野球に進むであろう選手も多くプレーしています。平日などのゲームも多いですが、みなさんも将来のプロ選手のプレーを、またもしかすればアナタの母校の選手達を、まだまだ優勝の行方はわかりませんし、一度観戦に訪れてみてはいかがでしょうか。
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