世は『韓流ブーム』だが、プロ野球の世界も韓国に目を向けてみよう。1982年の設立以来、今年23年目を迎える韓国プロ野球の公式戦からポストシーズンゲームのスケジュールまでを紹介する。

韓国プロ野球の簡単な紹介

韓国プロ野球は1982年に1リーグ6球団で設立された。91年に8球団と拡大され、現在に至っている。1999年と2000年の2年間のみ2リーグ時代があったが、現在は1リーグによって公式戦133試合が行われている。

韓国ナンバーワンを決めるのは、公式戦成績4位以上のチームが参加するプレーオフ方式だ。3位×4位の『準プレーオフ』、2位×準プレーオフ勝者による『プレーオフ』を経て、公式戦1位チームとプレーオフ勝者による『韓国シリーズ』が行われる。

韓国プロ野球のチーム

古くは宣銅烈や李鍾範(ともに中日)を輩出した名門ヘッテ・タイガース(現在は起亜タイガース)を中心として、三星ライオンズ・OBベアーズ(現在は斗山ベアーズ)などの古参チームが軸となって展開していた。最近では新興の現代ユニコーンズが力をつけ、ここ数年、韓国シリーズの連覇がないなどの混戦模様となっている。

また、2004年のポストシーズンゲーム進出チームも、奇しくも上記の4チームである。

2004シーズン順位表

1位 現代ユニコーンズ(水原) 75勝53敗5引き分け
2位 三星ライオンズ(大邱) 73勝52敗8引き分け
3位 斗山ベアーズ(ソウル) 70勝62敗1引き分け
4位 起亜タイガース(光州) 67勝61敗5引き分け
5位 SKワイバーンズ(仁川) 61勝64敗8引き分け
6位 LGツインズ(ソウル) 59勝70敗4引き分け
7位 韓火イーグルス(大田) 53勝74敗6引き分け
8位 ロッテジャイアンツ(釜山) 50勝72敗11引き分け

※上記は公式戦133試合終了時点での暫定順位(勝利数順による)。シーズンの正式順位は、準プレーオフ~韓国シリーズの結果で決定される。

日本ゆかりの選手

韓国プロ野球は、設立当時から外国人選手に対して門戸を閉ざしてきた。唯一の例外はいわゆる「在日同胞」と呼ばれる日本球界出身の在日韓国人だった(しかし、中には純日本人が紛れていたこともあるが)。

その後、98年から外国人枠が設けられ、日本でもおなじみの外国人選手や日本人選手が韓国でプレーすることになった。また、韓国からも日本・台湾・アメリカに渡る選手が出てきた。来日した韓国人選手は、先の宣銅烈や李鍾範、今年ロッテに入団した李スンヨプのようにいずれもトッププレーヤーである。

また近年では、韓国球界で活躍した外国人選手の日本球界入りもある。横浜のホームラン王、ウッズは韓国のホームラン王だったし、また今年の韓国首位打者であるプルムバは、来年の日本球界入りが噂されている。その逆に、日本で解雇された外国人選手が韓国でプレーする例もある。元巨人のガルベスや、元ロッテのフランコなど多くの選手が、日本→韓国の道を辿っている(日本・台湾・韓国を渡り歩いている選手もいる)。

現在、日本ゆかりで韓国球界でプレーしている選手は、鄭ミンテ・鄭ミンチョル(ともに元巨人)、李鍾範(元中日)、ホッジス(元ヤクルト)などである。

2004年のトピックス-兵役逃れ事件

日本球界と同様に、今年の韓国ではプロ野球界を揺るがした騒動があった。シーズンも押し詰まった9月初旬に発覚した、現役選手の兵役逃れ工作に関する事件である。

韓国の成人男子には2年強の兵役期間が義務づけられており、病気等を除いた例外的な兵役免除はほんの僅かのケースしかない。そこで以前から兵役逃れ工作というものは民間にもあったが、今回のケースは組織的でかつ大人数だったことで、社会問題化したのだ。

以前、日本プロ野球選手の脱税事件と同様、選手にブローカーが介在して兵役逃れのための工作を行ったのだが、具体的な方法は、薬物摂取(注入)によって尿検査をごまかし、腎疾患を偽装するというものであった。

この事件によって、韓国プロ8チームにまたがる全51選手が今季出場停止処分になり、各チームともに若干の戦力ダウンを余儀なくされた。また、来季にこれらの選手が一斉に強制徴兵されることも考えられ、チームの戦力構想という意味でも難しい局面にさしかかっている。

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