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リアル「キャプ翼」!世界のスゴイ技(2ページ目)

「キャプテン翼」の初期の必殺技といえば何と言っても「オーバーヘッドキック」だ。はたしてマンガの世界を超えて、その技の実現は可能なのか? リアルの世界に名手を探してみた。

執筆者:斉藤 健仁

現代の「タイガーショット」の名手は誰?

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大空翼のライバルといえば日向小次郎。力溢れんばかりのタイガーショットはGKをふっとばすほど
翼のライバル日向小次郎の必殺技と言えば、強烈なストレートシュートである「タイガーショット」だ。沖縄の荒波にボールを蹴って編み出した必殺技だ。その後、通常より重いボールを使って「ネオ・タイガーショット」を、そしてソフトボールの投げ方をヒントに、わざと地面を蹴るって、その反動で威力を上げる「雷獣シュート」へと進化させた。

キャプテン翼には他にも松山光の「イーグルシュート」、シュナイダーの「ファイヤーショット」などスピード系の必殺シュートは多く登場した。最終的には翼くん自身も、わざと地面を蹴ることでボールに威力を加える「スカイウイングシュート」を放つことになるのだが……。

スピードと威力で、「キャノン砲」とも呼ばれる速いシュート。史上最速といわれたのが、元オランダ代表DFで現バレンシア監督を務めるロナルド・クーマンだ。クーマンはバルセロナ在籍時代の1992年5月、サンプドリアとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝で、延長戦の後半6分のFKのチャンスを右足で決め、クラブに初のヨーロッパチャンピオンのタイトルをもたらした。

また、現在はジーコ元日本代表監督が率いるトルコのフェネルバフチェでプレーする、元ブラジル代表DF、ロベカルことロベルト・カルロスも「悪魔の左足」と呼ばれ、2002年の日韓W杯の中国戦など数々の速いシュートでゴールを決めた。

特に、圧巻だったのはレアル・マドリーでプレーしていた2000年2月26日のバルセロナとのクラシコでの弾丸シュート。前半開始6分、ゴールから35mやや右からロベカルが蹴ったFKは、壁の左を通過。まるで弾丸のような勢いで飛んでいき、右上に吸い込まれたのであった。

イブラヒモビッチ(スウェーデン代表/インテルミラノ)や、クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表/マンチェスター・ユナイテッド)などが、「キャノン砲」を放つことで有名だが、ロベルト・カルロスの“後継者”としては、まだ少し力量不足か。

物理的に不可能? カミソリシュート

比較的初期の必殺技に、早田誠のカミソリシュートがあった。後に、逆回転の「逆カミソリシュート」も蹴るのだが、基本的にはボールは“落ちながら曲がる”のであって、ほとんど落ちずに横に曲げることは、相当なスピードも要するのだが……。

だが、マンガを超えた?「奇跡のバナナシュート」と呼べるものがある、それはW杯を翌年に控えた1997年6月、プレワールドカップ大会でのブラジル対フランス戦で、ロベルト・カルロスが決めたFKだ。

ロベルト・カルロスが左足で蹴ったボールは相手DFの壁の右を通過し、そのままゴール後方の観客席へと飛び込むと思われた。だが、そのボールは急激に左へと曲がり、ポストの内側に当たりネットに突き刺さった。ロベルト・カルロスはその後も、何度となくこのシュートを試してみたが、もう一度決めることはできなかったという。

>>現実はマンガを超えるか?>>
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