カルチョ史上最悪のスキャンダルに発展か?

代表監督として初のW杯に挑むリッピ監督。© soccer-europe.com
5月初め、ユヴェントスの人事部門を一手に引き受けていた“影のドン”ジェネラル・ディレクター、ルチアーノ・モッジに捜査のメスが入った。昨シーズン、彼は電話で、元審判指名責任者のピエルルイジ・パイレット、およびイタリア・サッカー協会(FIGC)副会長インノチェンツォ・マッツィーニに、ユヴェントスに有利な試合を行うよう働きかけ、「脅迫あるいは暴力を用いた不正競争(刑法513条)」の疑いで追求されることになった。

事態は急速に展開し、FIGCのフランコ・カラーロ会長は、W杯前の混乱を避けるためにすでに辞任。また、モッジだけでなく、ユヴェントス社長のアントニオ・ジラウドが辞任に追い込まれることになった。この事件には、FIGCや審判など多くの人間が関与しているという。

さらに、W杯審判に内定していたマッシモ・デサンティスと副審は、FIFAに参加の辞退を申し入れることにもなった。

この不正行為により昨シーズンのスクデットの剥奪がささやかれているユヴェントスだが、14日、バーリで行われたレッジーナとの今シーズン最終戦に快勝し、29回目のスクデットを獲得した。セレモニーでは歓喜に湧いた選手たちだが、翌朝、早くもこの今シーズンのスクデットも無効の危機にさらされている。昨年12月に行われたシエナ戦での不正行為の嫌疑が浮上したのだ。

セリエでは昨シーズンもジェノバが八百長事件で降格しており、ユヴェントスがインテルとともに創立以来居続けてきたセリエA転落からは免れない様相を呈している。