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ユベントス降格!?カルチョ史上最悪の醜聞(2ページ目)

15日、W杯ドイツ大会に出場する各代表選手23人の登録が締め切られた。日本でもジーコ監督のFWサプライズ招集が話題になったが、“アッズーリ”では、空前の八百長疑惑で、代表決定はギリギリまで持ち越された。

執筆者:斉藤 健仁

渦中の守護神も招集決定!

このスキャンダルは、さらに最悪の方向へと進んでいく。ユヴェントスとイタリア代表の守護神GKジャンルイジ・ブッフォンにサッカー賭博の容疑が向けられた。

取り調べに対してブッフォンは「イタリアの法律がサッカー選手の賭博の禁止を定めた2005年の秋以降は一切やっていないし、それ以前も海外や他の試合にかけたことはあっても、何も後ろめたいことはしていない」と潔白を主張。このサッカー賭博にも複数の選手の名が挙げられており、その中には、やはり代表候補のウディネーゼのFWヴィンチェンツォ・イアキンタの名前もあった。

こうなると一気に難航を極めたのが、代表選考である。もしブッフォンが訴追されることになれば、W杯に出場することは難しくなる。ブッフォン招集の可否にイタリアだけでなく、世界中のサッカーファンの注目が集まることとなった。

発表前日の14日、アッズーリのマルチェロ・リッピ監督は昨シーズンのセリエA得点王クリスティアーノ・ルカレッリに電話をし、今大会はリザーブメンバーとしても招集しないことを告げた。

そして翌15日午後、発表されたリストの中にはブッフォンとイアキンタの名前があり、ルカレッリ以外はほとんど順当な選出となった。FIFAの規定では負傷などの理由以外ではリザーブメンバーへの交代を認めておらず、万が一この2人が出場できなくなったとしても、イタリア代表は21人で本戦を戦い抜いていかなければならない可能性もある。それでも、特に、ブッフォンは、リッピがユヴェントス監督時代から絶大の信頼を置いてきただけに、そのリスクを冒しても自分の信念を貫いたということだろうか……。

6月12日、ガーナとの初戦まであと1ヶ月足らず。イタリア代表“アッズーリ”はこの逆境をどのようにして乗り越えていくのだろうか。

イタリア代表招集メンバー(23人)

■GK
ジャンルイジ・ブッフォン(ユヴェントス)、マルコ・アメリア(リボルノ)、アンジェロ・ペルッツィ(ラツィオ)

■DF 
マッシモ・オッド(ラツィオ)、アンドレア・バルツァッリ(パレルモ)、ファビオ・グロッソ(パレルモ)、クリスチャン・ザッカルド(パレルモ) 、ファビオ・カンナバーロ(ユヴェントス)、ジャンルカ・ザンブロッタ(ユヴェントス)、アレッサンドロ・ネスタ(ACミラン)、マルコ・マテラッツィ(インテル)

■MF
シモーネ・バローネ(パレルモ)、マウロ・ヘルマン・カモラネージ(ユヴェントス)、ダニエレ・デ・ロッシ(ASローマ)、シモーネ・ペッロッタ(ASローマ)、ジェンナロ・ガットゥーゾ(ACミラン)、アンドレア・ピルロ(ACミラン)、フランチェスコ・トッティ(ASローマ)

■FW
アレッサンドロ・デル・ピエーロ(ユヴェントス)、フィリッポ・インザーギ(ACミラン)、アルベルト・ジラルディーノ(ACミラン)、ルカ・トーニ(フィオレンティーナ)、ヴィンチェンツォ・イアキンタ(ウディネーゼ)

■予備メンバー(5人)
GKモルガン・デ・サンクティス(ウディネーゼ)、DFダニエレ・ボネーラ(パルマ)、MFマルコ・マルキオンニ(パルマ)、FWフランコ・セミオリ(キエーボ)

<関連リンク>
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