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中田の元同僚 FWディバイオが語る!3

パルマでは中田英寿ともチームメイトだった元イタリア代表FWマルコ・ディバイオ。その後ユヴェントスからバレンシア、モナコと海外チームを渡り歩き、久しぶりにイタリアへ戻った彼にインタビューを行った。

執筆者:斉藤 健仁

4月21日に行われた首位ユヴェントスとの直接対決では、ディバイオがゴールを決めるものの試合は1-3で敗れ、ジェノアはナポリに抜かれ3位に後退した。

だが、その後2連勝で再び2位に浮上。セリエAへ向けて残り5試合となって、選手もサポーターもテンションが上がっている。ディバイオ自身も1月の加入以来12試合で6ゴールを挙げ、ジェノアの好調を後押ししている。

インタビュー3では、昨年起こったセリエAのスキャンダルやドイツW杯のこと、代表への思いなどを聞いてみた。(インタビュー・訳:野辺優子)

ドイツのアッズーリは最高のチームだった

移籍後、レギュラーを確保したディバイオは、順調に得点を重ねている(写真:斉藤健仁)
――昨年起きたセリエAの八百長スキャンダルは、イタリアの外から見ていたわけだけど、何か思った?
「当然ビックリしたよ。想像も付かなかった。だけど新聞やテレビで何が起こったのかはすべて知ることはできたよ。別世界のように思えたけど、イタリアの話だ。僕は2年半イタリアを離れていたわけだけど、別にその間イタリアのサッカーが変わってしまったとは思っていない。だけど、直さなければいけないところがあるならば、そうするべきだと思うね。ただ、当事者ではないし、これに関してはあまり多くを語れる立場にはないけれど……。でも、さっきのナポリ戦でもそうだったように、イタリアのカルチョは多くの人に愛されているってことは言えると思うね」

――そのイタリアは去年のW杯で優勝したけど、残念ながら出場できなかったけど試合は見ていた?
「もちろん、全部ね。一試合も逃さず見たよ。W杯の期間中は、ちょうど妻の出産が近かったからあまり遠くには行けなくてね。モナコの近くのリゾート地、サン・トロペでバカンスを過ごし、そこでテレビを見ていたんだ。フランスでアッズーリの試合を見るなんて、不思議な感じもしたけどね(笑)。イタリアは理想的ないいチームだった。強かったよ。一つにまとまっているように見えた。見ていてワクワクしたし、優勝したってちっともおかしくないって思ったね」

もう一度代表でゴールしたい

代表の青いユニフォームへの思いは人一倍強い(写真:斉藤健仁)
――やっぱり、W杯に出たかったよね?
「そりゃそうだよ! アッズーリのユニフォームを着てゴールをするっていうのは、いつでも僕の目標の一つでもあるんだから」

――来シーズンまたセリエAで結果を出し、代表に復帰して来年の欧州選手権を目指すの?
「そうだね。そのためにイタリアに帰ってきたと言っても間違いじゃない。それに、もちろん次のW杯だってあきらめた訳じゃないよ。サッカー選手である限り、代表でプレーしたいとはいつも思っている。ジェノアという選択は、そのためにも正しかったと信じているよ。まずはここで結果を出してからだね」
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