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中田の元同僚 FWディバイオが語る!3(2ページ目)

パルマでは中田英寿ともチームメイトだった元イタリア代表FWマルコ・ディバイオ。その後ユヴェントスからバレンシア、モナコと海外チームを渡り歩き、久しぶりにイタリアへ戻った彼にインタビューを行った。

執筆者:斉藤 健仁

まずはジェノアとともにセリエAへ

来シーズンは再びセリエAの舞台でゴールを狙えるか(写真:斉藤健仁)
――それなら、今の目標は?
「とにかく今はジェノアがAに上がることだよ。今セリエBは6~7チームが昇格争いに絡んでいる。そのなかでもユヴェントスはやっぱり別格だから間違いなく頭一つ抜け出すはずだ。そう考えると、自動昇格の2位以内の枠は1つしかないからね。他のチームも強敵揃いだから、そんなに簡単なことではないと思っているんだ。どこのチームも同じようにこの1月のメルカートで補強もしている。プレーオフになってしまったら厳しいと思う。

だからとにかく6月までカンピオナート(リーグ戦)に集中しないとね。もちろん、そのためには僕のゴールが必要だと思っている。何ゴールって、数は約束できないけど、とにかくできるだけ点を決めたいよ。それも勝利につながる決定的なゴールをね。とにかく今は、ジェノアをAに上げることが最重要だね」

――今日の練習でも、マルコがゴールすると「試合でも決めてくれよ!」という声が飛んでいたよ。
「そうなんだよ。ジェノアサポーターはいつもあんな調子さ。それだけによけいにその期待に応えたいという気持ちは強いよ」

FWの仕事はゴールだけ

ディバイオはひたすらゴールを目指して走り続ける(写真:斉藤健仁)
――今までの自分のキャリアでベストゴールを挙げるとしたら、どれになる?
「確か君もデッレ・アルピで見ていただろうだけど、2002年11月のミラン戦、僕のユヴェントスでのリーグ戦初ゴールだ。あの時はミランと首位を争っていた。その大一番でゴールを決めたことは忘れられないよ」

――他の選手で記憶に残っているゴールとかはあるかな。
「そうだな……。まず1986年のワールドカップ・メキシコ大会でのアルゼンチン-イングランド戦でのマラドーナのゴールかな。そう、あの5人をドリブルで抜いたヤツだ。それからオランダのファン・バステンのゴールもそうだね。1988年の欧州選手権決勝のソ連戦でのダイレクトボレーもよく印象に残っているよ。それと、2002年のチャンピオンズリーグのファイナルでの、ジダンのボレー・シュートもすごかったね」

――ゴールにすごくこだわるのは、どうしてかな?
「それはFWだからさ。僕は生まれついてのFWなんだ。FWになったのは運命というか、天職としか言いようがないね。単純にゴールをすることが好きなんだ。たぶん、初めてボールに触れたときからそうだったんだと思うよ。FW以外のポジションなんて考えたこともないし、ましてやサッカー選手以外の仕事なんて、僕の中ではあり得ないことだったんだ。FWの仕事はゴールすることだからね。ゴールでしか結果を残せないんだ」

――最後に、マルコ自身にとって“アタッカンテ(FW)”とはなんだと思う?
「ゴール。ただそれだけだ。それに尽きるよ。ゴールのために生まれてきたと言っても言い過ぎじゃないほどだからね。FWに期待されていることはゴールだけだよ。みんな、スペクタクルな試合を見るために、スタジアムに足を運ぶんだ。ゴールっていうのは試合を決めることができる。それに、美しいゴールは人の記憶に焼き付くものだから……」

※「footballista」2007年3月7日(第18)号に掲載された記事を一部改編。

<インタビュー終>
インタビュー1はこちら「中田の元同僚 FWディバイオが語る!1」
インタビュー2はこちら「中田の元同僚 FWディバイオが語る!2」




<関連リンク>
海外サッカー週刊誌footballista
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