ワールドサッカー/欧州サッカー

フランス代表、失われた栄光を求めて 2004年夏、フランス代表再出発(2ページ目)

全てのタイトルを失い、一から再スタートを切るフランス代表。新監督ドメネク氏はどんな人物なのか?ジダンは現役続行するのか?仏在住のガイドが、フランス代表情報をしつこく追いかけます。

執筆者:宮本 あさか

気になるベテランたちの動向

EURO2004での準々決勝敗退は、「98-2000」時代の終焉でもありました。新しいフランス代表をもう一度基礎から作り直すために、数人のベテランたちがすでに引退を発表しています。

●フランス代表から引退する選手たち

・マルセル・ドゥサイー(Marcel DESAILLY)
代表出場回数116回(仏代表史上最高)、35歳。代表キャプテンでもあった。EURO前から引退を決意していた。

・リリアン・テュラム(Lilian THURAM)
代表出場回数103回、32歳。ドゥサイー引退後のディフェンスラインの要として、また精神的キャプテンとして、まだまだ活躍が期待されていた。

・ビシェンテ・リザラズ(Bixente LIZARAZU)
代表出場回数97回、34歳。高い闘争心を持つ彼だけに、引退発表はもう少し先かと思われていたが…。

●進退が気になる選手たち

・ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)
代表出場回数93回、32歳。もちろん最も動向が注目されているのは、フランスサッカーが生み出した最高の司令塔ジダン。以前「もしローラン・ブラン(98-2000を共に戦った選手)が監督に選ばれたら代表に残る――」とコメントしており、ドメネク氏の監督就任で現役続行が危ぶまれる。一時は引退で決意を固めたようだが、ドメネク氏の説得により現在は再考中。9月4日から始まるW杯予選までに、最終決定が下される。ちなみに8月18日のボスニア戦には欠場予定。
*8月12日、ジダンが正式に引退発表を行いました。詳細は追ってUPします。

・ファビアン・バルテズ(Fabien BARTHEZ)
代表出場回数70回、33歳。同世代の選手たちが次々と引退発表している中、沈黙を守っているのがバルテズ。経験が必要とされるゴールキーパーとしては全く問題のない年齢だけに、おそらく代表に残るだろうと予想されている。ドメネク氏もバルテズに関しては、心配していない様子。


その他の代表選手に関しては、年齢的に考えて自主引退はないでしょう。ちなみにEURO2004時のフランス代表メンバーは、ガイド記事「フランス代表EUROメンバー決定」で確認して下さい。


フランス代表スケジュール

8月12日(木) ユーロ後初のメンバー発表
8月18日(水) 親善試合 フランス対ボスニア・ヘルツェゴビナ@レンヌ(フランス)

9月4日(土) W杯予選 フランス対イスラエル@サンドニ(フランス)
9月8日(水) W杯予選 フェロー諸島対フランス
10月9日(土) W杯予選 フランス対アイルランド
10月13日(水) W杯予選 キプロス対フランス
11月17日(水) 親善試合 フランス対ポーランド@サンドニ(フランス)

*他国の試合予定は:FIFA公式(英語)


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