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4年前の熱戦を振り返る! プレイバックユーロ2000(3ページ目)

2000年は史上初のオランダ・ベルギーでの共同開催だった。劇的な勝利でフランスが84年以来2度目の優勝。また、フーリガンも大暴れして…。小野寺俊明氏による寄稿です。

執筆者:宮本 あさか

【準々決勝】

6月24日 アムステルダム
トルコ 0-2 ポルトガル

ヌーノ・ゴメスが2ゴール、フィーゴが2アシストで、ポルトガルが初の8強入りしたトルコに格の違いを見せつけ快勝。トルコは退場者が早い時点に出たのが痛かった。


6月24日 ブリュッセル 
イタリア 2-0 ルーマニア

前半にトッティ、インザーギの2人がゴールを決めて試合はイタリアの術中に。ルーマニアのハジは、レッドカード退場でラストゲームを飾ることはできなかった。


6月25日 ロッテルダム 
オランダ 6-1 ユーゴスラビア

絶好調のクライファートがハットトリックを決めるなど、オランダ攻撃陣が大爆発。ユーゴの妖精・ストイコビッチの代表ラストゲームは残念ながら惨敗に終わった。


6月25日 ブリュージュ 
スペイン 1-2 フランス

ベスト8屈指の好カードはスペインの悲劇で終わった。終了直前に得たPKをエース・ラウールが蹴るが、バーの上を高く外れていった。サポーターのため息と共に。


【準決勝】

6月26日 ブリュッセル
ポルトガル 1(延長)2 フランス

痛恨のハンド、ポルトガル悪夢のPK負け

延長後半12分、主審が副審の元に走り何事か話した後、主審がPKを指示した。何が起こったのか、なぜPKなのか、スタジアム中の人間が理解できなかった。分かっていたのはペナルティエリア内でハンドを犯したポルトガルのザビエルと、ボールを蹴ったフランスのウィルトール、そしてそれを見逃さなかった副審の3人だけだった。ジダンのキックがゴール左上に突き刺った。フランスのサポーターですら理由が分からず、戸惑いながら決勝進出を喜んでいた。


6月27日 アムステルダム
オランダ 0(PK1-3)0 イタリア

オランダ2度のPKを外し、最後にPK戦で散る

オランダのスピードに、ファウルでしか止められないイタリア。前半34分ザンブロッタが2枚目のイエローで退場。この瞬間、すでにイタリアはPK戦を覚悟したのではないか。オランダは前半38分と後半16分にPKを得るが、デブールそしてクライファートと2度とも失敗。押しているのはオランダだが、ゲームはイタリアの支配下にあった。120分で0-0そしてPK戦。オランダは4人中、3人が失敗。デブールはPK戦のキックも外すという人生最悪の日だった。

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